◆ 魔術師 The Magician / Le Bateleur 無料のマルセイユタロットレッスン
『魔術師』と言われる所以はおそらく、彼が見えない世界から見える世界に現象を具現化する、優れた能力を持っていることからきているのだと思います。
愚者では移動する姿が描かれていましたが、魔術師は一つのところに落ち着きテーブルを構え、その上に道具を広げています。
道具は、小アルカナの4つのエレメント(四大元素)を象徴するもので描かれています。3つはテーブルの上(ナイフ[風]、カップ[水]、コイン[地])に、1つは彼の左手(バトン[火])に。
四大元素とは古代から受け継がれた象徴体系であり、万物は(風・火・水・地)に象徴されるエレメントの組み合わせで構成されているという考え方。
つまり、この4つのエレメントを使いこなすことができれば、地上にあるものは何でもつくることが可能なのです。
魔術師は左手のバトンをうまく使いこなし、宇宙エネルギーを自在に扱い、あらゆるものを創造することが可能です。
さて、
『あなたには無限の可能性がありますよ、何者になりますか?』
と問われたら、あなたは何を選択しますか?
魔術師は、はじまりである「1」という数字を持ち、若い男性が描かれています。机の上の道具の使い方を覚えようと試行錯誤しています。ものごとをはじめる時は、色々やってみて、小さい失敗をしておくことが大切なのかもしれません。
ナイフで指先が傷つくこともあればコップを割ることだってある。火の加減を間違えて焦がすことも。そうやって扱い方を覚えてきます。
若いスピリットは人間世界での身の置き場、地上でどのように生きていくのかを探す必要があり、仕事・労働・職業にも関係します。
ポテンシャルは無限大ですし、器用さ・能力があるがゆえに努力することをバカバカしく思ってしまったり、やりかけてもすぐに飽きてしまったりということも起こります。
このアルカナが出るとき、あなたが問われているのはそのポテンシャルで何を具現化しますか?ということかもしれません。お腹に二重のベルトをしていますが、腹を決めることがこのアルカナの出発点になります。
何も選択しなければ、ポテンシャルのままで一生を終えることもあるでしょう。
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正立
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