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[もう2月]2022年の音楽【超個人的編】

はじめに

2022年間ベストアルバム企画みたいなのをやりたかったのですが、個人的に聴いたものでのベストより、いろんな方の記事を見て発見することの方が多く、この記事は趣向を変えて書いています。

もう2月の半ばだというのに、2022の話?ということで、年間ベストとかではなく、その過程の好きな音楽の単なる一覧みたいなものです。

ちなみに2022年間ベストのメインどころは以下の記事にて。

超個人的編

【総合インパクト編】に対してこちらは、個人的2022年間ベストというのすらあまり考えずに、完全に自分が好きなだけくらいのものを紹介してみます。紹介内容も簡単に書いています。異論出まくりで問題ありません。

SG

家入レオ / レモンソーダ

数曲出した新曲の一つ。少し陰のある曲で、アルバムごとにこういう気に入る曲が毎回ある感じです。タイトル、曲調、「雨なんて気にしないで濡れちゃえよもう」みたいな歌詞、要素だけ挙げるとベッタベタなJ-POPなのですが、曲中の間の取り方やコーラスの入れ方、特有のマイナー調な側面等、ドメジャーなポップソングかと思いきや意外と儚げで、外しも成立してる感じがして、勝手に気に入った曲でした。

坂本真綾 / 童

くるり岸田繁氏提供曲。女性が歌った方が良いメロディと判断したのか、綺麗でゆっくり流れるような曲です。単純に落ち着く曲調が好き

米津玄師 / KICK BACK

チェーンソーマンの世界観を「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」で表現できてしまうのがこの人たちの才能なのかと。このフレーズ聴くと何故か、ああ、チェンソーマンの世界観だって思っちゃうんですよね。商業主義的ともいえますが、かっこいい曲で、仕事としての役割も完璧に果たし、普通に好きに聞けたりしました。

Lizabet / Another Day Goes By

じっくり聴くと、なかなか他に例えようのない歌声。小林武史アレンジも洋楽っぽい静かな盛り上げ方で良いのですが、J-POP市場的にはちょっと地味だったのかも。かなりわかりやすく大げさにしないといけない音楽市場に迎合してほしいわけでもないけど、埋もれてほしくもない。今後の活動にも注目。

Official髭男dism / Subtitle

ベタベタのベタですが、聴き手へのサービス精神が旺盛すぎて、歌いだしからエンディングまで様々な展開を見せてくれるつくりで休む暇がなくて最後まで聴いてしまう。逆に言うと過剰だしわかりやすすぎるといえばそうなんですが、個人的にはこのくらいのまとめ方にできるのは好きだしアリだなと思って聴いています。一曲でおなか一杯にはなるけれど。ここより大げさになると、ちょっと胸焼けするから聞きにくいの境界線くらいかも。

EP

Let's Get Down EP / Kuniyuki, sauce81 & 寺田創一

こちら今作で初めて知ったのですが、御三方とも日本最高峰の音楽プロデューサーであり、その3人によるライブ・セッション。知識関係なく、とても心地よくかっこよく、すごく好きなEPです。ダンスミュージック好きな方もそうでない方も一度是非。

AL

曽我部恵一 / Memories & Remedies

相変わらずの多作家ですが、こちらはアンビエントミュージック的なアルバム。心地よく聴けます。サニーデイ名義の方の作品も含めて良作ぞろい。

syrup16g / Les Mise blue

久しぶりの完全新作。目立って良い曲があるかとか名盤かとかってなるとそんな感じでもなく地味かもしれないです。でも、気分が落ち込み気味なときでも寄り添ってくれる音楽というか、聴いているとなぜか落ち着く独特の彼ららしさがあり、今回もかなり気に入って聴いています。

METAATEM / METAFIVE

いろいろなこともありました。イントロから、彼らの曲だ!かっこいいとすぐわかるクオリティは健在で、ちょくちょく聴いています。本当にいろいろありました、です。

KASABIAN / The Alchemist's Euphoria

ジャケットからしてKASABIANらしい雰囲気のアルバム。もともと好きだから好きってだけなくらい、個人的なチョイスです。STARGAZRという曲中の日本語の「こんばんは」のサンプリングは謎で気になってしまうけれど。「こんばんは」って流れてるのがかっこよく聞こえたのだろうか。

Spoon / Lucifer On the Sofa

Spoonというバンドをあまり知らなかったため、このようなカッコいいバンドサウンドのアルバムはすぐ好きになりました。追って、過去の作品も聴きます!

Asgeir / Time on My Hands

落ち着いてどこか怪しげで繊細な雰囲気が大好きです。ジャンル的にはエレクトロニカみたいな感じになるのでしょうか。

Beach House / Once Twice Melody

4曲~5曲の章が4つでひとつのアルバムになるという構成。合計18曲84分のアルバム。章にわけて聴くというのも新しいし、曲のクオリティも悪くはなく好きだったのですが、既存のBeach Houseの作品と比べてとびぬけてよいかと言われたら普通なのかもという感じ。発想は面白いし評価してあげたい!

MUSE / Will Of The People

意外と良いんだけど、やはり過去の作品とかと比較してしまいます。でも、繰り返し聴くとやっぱり良いつくりをしてると思うんだ!

The Smile / A Light for Attracting Attention

正直、Radiohead名義でやれないことをいろいろ試したバンドだったのかな、という印象。ライブアルバムと合わせても、熱狂するには少し難しい作品でした。

ASIAN KUNG-FU GENERATION / プラネットフォークス

後半の雨音以降の5曲は特に新しいアジカンのスタイルを出してると思いました!意欲作。これくらいのバンドになると評価の基準がもう難しいし、既発曲中心に聴いていると、なんとかもがいてるような印象になっちゃうだけかもしれません。が、後半5曲、ためしに一度聴いてみてほしい!

chelmico / gokigen

女性ラップ、hip-hopって楽しい音楽を作りやすいような気がしています。もちろん実力込みで!ソロも含めて快進撃は続きそう。

The Weekend / Dawn FM

良い!って感触はあるけど、ジャンルに慣れてないのとちょっとしか聴けてないので、ゆっくり聞けたらいいな。

WEEZER / SZNZ:Spring, Summer, Autumn, Winter

春夏秋冬4枚のアルバムを出すっていう発想が面白い!しかし、じっくり聴けてません!

Red Hot Chili Peppers / Unlimited Love, Return of the Dream Canteen

コアなファンは嬉しかったのでしょうか?やっぱり期待値の高さと、曲の多さで未消化になってしまってます。曲絞ってもよかったんじゃないかとも。良い曲は入ってるんです!

評価以前に聴ききれてもおらず、まだまだ挙げてもキリがないので、せめてこんな簡単な紹介だけでも、ということでいろいろ聴いてみてください!

おわりに

この記事を書いてみて、総合インパクト編に入らなかった残りの中からというのもあるにしても、2022年中に2022年の音楽を全然聴けてなかったなぁと思いました。今年になって、「あ、良いものいっぱいあったんだ」と2022年の音楽を後追いしてる感じです。

完全にサブスクで音楽を聴くようになって、あまり最新の作品にこだわらずに旧譜とか聴いてしまう現象ですね。2020年とか2021年のアルバムとかも見つけたら聞いちゃう。

あと、飛びぬけた名盤じゃないけど、なかなか良作、というような音楽がたくさん出てきてる気がします。そうなると、あとはそれぞれ好みで選んで聞くようになると思うんですよね。一回聴いて「あ、よかったな」で次に行ったり。ライブラリに入れたのに、あまり聴かないままになってるものがたくさんあったり。逆に、繰り返し聴いたり。

宇多田ヒカルの「BADモード」なんかが例ですが、聴いた瞬間、これは年間ベストに入れる!ってなる別格感のある(良いものの中での、特別ってときどきある)アルバムもあるし、そこまでではないけど、むっちゃ好き、惜しいけど大好きってアルバムはたくさんあるんだろうな、と。

ひとつの作品を繰り返し聞きこむみたいなことも減ってるけど、多様化が進んでるとしたらそれはそれで良いのかなと思います。アルバム単位で語らず、プレイリストでシャッフル再生するのも楽しかったりしますが、アルバム文化がなくなっていくのも寂しいし、完全になくなりはしないんだろうけど。

2022年の音楽の記事という呪縛から解き放たれるために、いろんなことが消化不良なままでも、この記事で区切りをつけます。以上です。