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先ばしるのが玉にキズ?「親属性」部下のポテンシャルを最大限に発揮させる方法
チームをうまくまとめるには、メンバーのことを知ることが大切です。
米軍ではストレスが多い戦場において部下をまとめるために「親」「子ども」「兄弟」「親せき」という4つの属性に分けて考える方法が使われています。なぜなら、人はストレスを感じると、性格や能力に関係なく、属性にそった特定の行動パターンがでやすくなるからです。
なかでも「親属性」部下は、上司やチームを支えることが好きで、頼りがいのある存在です。とはいえ、サポートが行き過ぎてリーダーの意図と少しズレが生じることも……
この記事では、親属性の部下が持つ特徴や行動パターンと、そのポテンシャルを最大限に発揮させるコツをお伝えします。彼らの力をうまく引きだして、チームのパフォーマンスを高めましょう。
親属性の部下ってどんな人?
親属性部下は「みんなのためにがんばりたい」「チームが成長するのがうれしい」と思っているタイプです。とくに上司やチームの成功を応援する気持ちが強く、ときには自分のことよりもみんなのことを考えて動きます。
たとえば、上司の意図をくみ取って、指示がなくても先に進んで準備をしたり、他のメンバーのフォローをしてくれたりするのが特徴です。サポートに一生懸命なぶん、まるで両親のような気持ちでみんなを支えてくれます。
親属性部下のうれしいところ
先まわりしてリーダーをサポート
親属性部下は、上司の考えやチームの方向をしっかり読み取り、先まわりして動いてくれます。たとえば、会議の準備をすべて整えておいてくれたり、上司がまだ気づいていないことも進んで対応してくれたりと、安心して任せられる頼もしい存在です。
親属性部下がいることで、リーダーは自分の仕事に集中しやすくなり、全体の流れもスムーズになります。
頼れるみんなのまとめ役
親属性の部下は「チーム全体のために」をいつも考えてくれています。そうすると他のメンバーもそれに影響され、チーム全体が一つになっていきます。チームのまとめ役として、みんなが意見を出しやすくなる雰囲気づくりもしてくれます。結果的にチームの成果や達成感も高まります。
親属性部下の困ったところ
自分で判断しすぎるところが……
親属性部下は「上司やみんなのために」と考えて行動するぶん、つい自分の判断で先ばしってしまうことがあります。
上司の指示を待たずに動くため、結果的にリーダーが思っていることとは、ちょっとズレてしまうときも……
たとえば、リーダーが後で話したかった内容を先にすすめてしまったり、優先順位が違うことに手をだしてしまったりすることもあります。
他のメンバーとのちょっとした摩擦も……
親属性部下が積極的に動きすぎると、ほかのメンバーが「自分の仕事が取られた」と感じてしまうこともあります。
親属性部下がリーダーシップを発揮しすぎて、ほかのメンバーが少し疎外感を感じてしまうのです。
こうした小さなズレが不満につながることがあるため、リーダーとしては気をくばる必要があります。
親属性部下のポテンシャルを最大限に引き出すには
まずは共感、つぎにしっかりとした指示を伝える。
親属性の部下はとてもサポート意欲が高いので、その努力に対して「いつもありがとう」「君の助けがありがたいよ」と伝えることが大切です。
それと同時に、リーダーとしての方針や目標をはっきりと示し、何を優先するかを伝えると、行動のズレを防ぐことができます。
定期的なフィードバックでバランスをとる。
親属性部下が、がんばりすぎて他のメンバーとの役割分担に差が出ないように定期的にフィードバックをしましょう。そして、リーダーとしての考えをしっかり伝えましょう。
また、チーム全体で話し合う機会を設けることで、他のメンバーも意見をだしやすくなり、結果としてチームのバランスを保ちやすくなります。
親属性部下も、リーダーの考えがわかりやすくなるため、過剰なサポートに走ることなく落ちついて行動できるようになります。
まとめ
親属性部下は、上司やチームを支える頼れる存在です。
ただし、行動が先ばしることで、ちょっとしたズレや摩擦が生じることもあります。
リーダーとして親属性部下のサポートに感謝しつつ、はっきりとした指示やフィードバックを心がけていくことが大切です。チーム全体がうまく機能するよう導きましょう。
親属性部下が動きやすい環境と整えて、チームの成果を最大限にひき出してみてください。