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逆ピラミッド組織に生まれ変わるためのステップ ~2.まずは自分が未来志向に~
前回は、「逆ピラミッド組織に生まれ変わるためのステップ」の1ステップ目、「1. 自分たちの組織の理解」について綴り、その中で財務経理の機能7つを紹介しました。
今回は、「逆ピラミッド組織に生まれ変わるためのステップ」の2ステップ目、「2.まずは自分が未来志向に」について綴っていきたいと思います。
ストラテジストの重要性
前回の記事で各機能の紹介をしましたが、その中で各機能の業務の発進はストラテジストから発進、発信されます。ですので、会社の中でストラテジストの存在は必要不可欠です。
ストラテジストに求められるもののおさらいをしておきます。
「将来の経営環境を見据えた、戦略の策定」
これを実行していく上で、何が必要か?どういった思考、スキルが必要か?
それが「未来志向」です。
未来志向
未来志向とは、直訳すると、未来を目標を定め向かうこと。です。
私はこう解釈しています。
「向かってくる未来に対して、自分の意志を定め、発信していくこと」
こう解釈したうえで、まず以下のことを意識することが大事です。
①未来志向で、インプット→アウトプットの量と質を最大限に
②未来志向で、意思決定力(リスクとリターンのバランスを考慮)を上げる
③未来志向で、人を活かし、育て、組織を強くする
①未来志向で、インプット→アウトプットの量と質を最大限に
インプット→アウトプット→インプット→アウトプット
このサイクルを早く、繰り返し回すことがとても重要です。
まず、インプットですが、何が何でもある情報をインプットしていては、
時間もかかり、自分や組織に合わないインプットをしている可能性が高く、非効率です。
まずは、自分がいる組織・機能の中で、将来(2040年)に何が起きているのかをインプットしましょう!
それをインプットしたうえで、何ができるのか考え、自分の立場・組織に落としこむ。
この質と量を意識してインプットすることが、情報量が多いこの現代ではとても重要です。
次に、そのインプットした情報をどうアウトプットするか。
アウトプットにもいろいろな意味があると思いますが、
これは小さな実験や発信を多くすることが重要です。
大きな果実(成果)を求めて時間をかけるよりも、
小さい実験や発信を繰り返して軌道修正を繰り返し、小さな果実(成果)を早く、そして多く摘み取ることが重要です。
その積み重ねが将来大きな果実となっていくのです。
このインプット(質の高い情報を多く)とアウトプット(小さいな実験や発信を多く)を繰り返し実行していくことが、未来志向への第一歩となります。
②未来志向で、意思決定力(リスクとリターンのバランスを考慮)を上げる
意思決定とは、「ある目標を達成するために、複数の選択肢から最善のものを導きだそうとすること」です。
意思決定力とは、「複数の選択肢から最善のものを導き出せる確率が高いこと」です。
この意思決定力を上げることは難しいことですが、何を意識すればよいか?
それは、「小さいリスクで小さいリターンを数多く得る」ことです。
①のインプットとアウトプットの部分でも綴りましたが、
大きな果実を得るために時間をかけるよりも、小さい果実を得るために時間をあまりかけずに何度も繰り返すことが重要です。
③未来志向で、人を活かし、育て、組織を強くする
逆ピラミッド組織に生まれ変わるうえで、この未来志向が一番重要かもしれません。
組織は、「人」の集まりです。
人がいないと組織になりませんし、人が良くないと、組織は良くなりません。
この未来志向は、組織のリーダー(部長や課長、マネージャー)だけが意識するものではありません。
もちろん、組織のリーダーは意識しなければなりませんが、
役職を持っていない方も、意識することは重要ですし、行動することが自分にとっても組織にとってもプラスになります。
人を活かし、育てるとは、
人の能力を最大限に引き出し、それを伸ばすことです。
これも相当難しいことです。
私自身も小さな実験や発信をし、試行錯誤しながら組織を強くすることに奮闘中です。
こちらの実体験等は、別の機会に綴りたいと思っています。
実際に私が取り組んだことは、OKRという目標管理の仕組みです。
Googleが取り入れていることで有名で、最近では日本の企業も取り入れているケースが多くみられます。
財務経理の組織の中で目標設定は、営業部門のような数字として成果が見える部門とは違って、数字として成果が見えない部門ですので、かなり難易度が高いです。
そんな試行錯誤を今後綴れればと思っております。
未来志向のまとめ
以上で綴った通り、以下3つを意識した未来志向を持ったうえで、次のステップ「3.現状の組織にインプットしたことをあてはめる」を綴っていきたいと思います。
①未来志向で、インプット→アウトプットの量と質を最大限に
②未来志向で、意思決定力(リスクとリターンのバランスを考慮)を上げる
③未来志向で、人を活かし、育て、組織を強くする
実際次回では、以下のような実例を踏まえて綴っていきたいと思います。
電子帳簿保存法
ブロックチェーン
AI、RPA
未来予測(シミュレーション)