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提案する時の話法
ビジネスの場で何かを提案する場合に、実践すると効果的な話の組み立て方、話法があります。
それは、事実、意見、提案の順に話すことです。
そうは言ってもピンと来ないので、まずは具体例を書き出してみます。
■事実:原材料の価格が高騰している。
売上に対する利益率が前年比マイナスである。
■意見:品質は下げられない。
■提案:新規取引先のみ、販売価格を来月から5%値上げする。
但し、既存の取引先は半年後に値上げする旨を伝えて実施する。
こんな形で書き出して話を構成し、提案内容を話すのです。
上のように、三つのことを並べた内容を読み上げるだけでも、話の受け手としては理解しやすいと思います。
もし部下にこの話を教える場合は、自分が率先してやってみることを見せてから話をするのが効果的です。
なぜなら、上司である人が話すことが出来ないで、他の人が真似しようとは思いませんから。
そしてこの方法で話すのは、何度か練習する必要があります。
もしプレゼン等、発表する場面であれば、事前に話す内容を書き出して、自分の言葉で話をして、実際にチェックするのが良いと思います。
提案する話の組み立て方ですが、いきなりビジネスの場でやってみるのも大切ですが、日常の場で訓練することができます。
今の時期なら、子供のクリスマスプレゼントを夫婦で考えるのを、事実、意見、提案の流れで考えてみるのも面白いかと思います。
■事実:子供が考えるクリスマスプレゼントは、小さなクリスマスプレゼントばかりで、お小遣いで買えそうなものばかり。
■意見:子供が喜ぶことが大切。もっと日常を考えてみる。
■提案:ギフト券を贈るが、ラッピングにこだわりのメッセージを添える。
また、買い物の時にお金の使い方を教える。
このように、日常の場でも話の構成を考える癖をつけることで、自分の話し方について力を蓄えることが出来るのです。
上手に話す人は、周りにもたくさんいらっしゃると思います。上手に話す人は、こういった形で考え方や伝え方を構成して、自分でモノにしているのです。
それを日常生活の中で手にしたり、自分で訓練したりしているのですよ。人には話さないだけで。
この話法を使う時に、もう一つテクニックを使うと、より効果的に話が相手に伝わるようになる方法があります。
それは、先に結論を述べること。
具体的には、一番最初に「今回は新商品導入について説明します」のような形で、先にお願いしたいこと、提案する内容を端的に言ってから、先程から述べている順番で話を組み立てて行くのです。
そうすることで、より自分の提案を通しやすくなります。
自分の提案が通らないと悩む場合には、話の組み立て方をきちんと作ることを心掛けてみましょう。
そうすれば、相手に伝わりやすく、イメージもしやすくなるでしょう。
もちろん、提案内容が薄ければどれだけ話の構成が上手でも通りませんからね。そこは私にはどうすることもできませんので、しっかり内容を吟味して下さいね。
今回は、提案する時の話の構成についてまとめてみました。
提案する場面は、ビジネスの場でも、日常の場でもたくさんあると思います。何度か試してみて、自分の話し方の一つとして身に着けておいて損はないはずです。
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