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占い師と行動経済学「ナッジ」
「またtarosuさん、難しいな話題を出してきたぞ」
と思うかも知れませんが、占い師さんとしてステップアップしたいと考えるのであれば、行動経済学の基本的な部分は知っておいた方が良いです。
特に、行動経済学の概念の一つである「ナッジ理論」を知っておけば、相談者に対してアドバイスをする時に役立てるのではないか?
そう感じたのです。
きっかけは先日、私がFPとして、大阪大学の行動経済学の先生の話を聴いた時に、「この理論は占いの話し方、伝え方でも活かせるのではないか?」
と考えたのです。
「そもそも行動経済学とは何よ?」という方も多いので、簡単に説明すると、
行動経済学とは、経済学の数学モデルに心理学的に観察された事実を取り入れていく研究手法である。
うん。ピンとこないですよね。
それならば、ナッジの話をしてみます。
ナッジとは、行動科学の知見から、望ましい行動をとれるよう人を後押しするアプローチのこと。
この言葉で、「何となく人を後押しすることなのか?」
とわかったかもしれません。
一応、ナッジについて説明をしているサイトもリンクを貼っておきます。
別のサイトに行って、読む時間すら惜しい方もいらっしゃいますので、そんな場合は、下の具体例を読んでみて下さい。
下の具体例を読んだら、「なるほどー」ってなると思います。
・「ここは自転車捨て場です」と言う貼り紙をして、放置自転車を減らした
・タバコのポイ捨てに悩んでいる英国で、
「どっちが最高のジェダイマスターか?」というスターウォーズに関する質問の回答箱を、吸い殻入れにした
・健康増進のため、階段の上り下りを推進するよう、階段に音が鳴る仕掛けや、特別な音楽が流れる仕組みを作った。
要するに、誰かに行動を促すような仕組みを作り、そちらに人を仕向ける。
そんな活動なのです。
占い師さんが行動経済学を知る。
と書きましたが、もちろん全てを学ぶ必要はありません。
占い師さんがちょっとしたナッジの考え方を知っておくことで、占いでのアドバイスをより具体的に落とし込んで、相談者さんが行動しやすい形で伝える。
これこそが、「占い師さんに必要なナッジ」なのです。
実際の話として、占い師さんは占いで出てきた結果を伝えたらおしまい。
そう考える占い師さんは多いと思います。
特に、私から見てお金儲けを重視しようとする占い師さんはその傾向が強いように思います。
お金が大切だから、相談者の心のことなんか二の次。
そんなお金儲けを考える占い師さんよりも、もっと信頼されたり、本当の意味で相談者さんの考え方を良い方向で変えていく占い師さんになりたい。
そう考えるのであれば、こういったナッジと言う考え方を知っておく必要があるのです。
こういう話って、きっと占い師さんの学びの場でも教えてくれないでしょう。
だから、学ぶなら今のうち。
ナッジ的な要素を自分で考えて編み出して、占いの結果に乗せて伝える。
これが出来れば、少しは他の占い師さんよりもお客様から頼られる、信頼される確率が高くなるのではないか?
そして、占い師さんとしての個性を出せるのではないか?
私はこのように考えているのです。
本当は、占いのアドバイスにナッジの具体例を乗っけたものを、こちらのnoteに書けば良いのですが、そこまで書くと占いのスキルの話で有料になってしまいますので、今回は考え方のヒントを書きました。
このお話が少しでも参考になれば、私としては嬉しいです。
ちなみに、私の占いの師匠にこの話をしたところ、
「なかなかええ視点やん。あんたの強みは現実的な世界を活かして、自分の占いを進化させるところやんか?だからこう言った勉強はもっとしたらええで。占いの本を読むよりもよっぽどためになるわ」
そう言って、方向性についてもお墨付きをもらいました。
だから、ナッジを学ぶことは間違いないです!
最後に、ナッジの本を紹介しておきます。
ご参考になれば幸いです。
(超入門編ならこれ。一番行動経済学をわかりやすく解説してます。)
(ナッジの基本から実践の部分までが書かれているのが特徴です)
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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