動かざること山の如し
風林火山と言う孫子の兵法にある言葉。
風林火山の原文の出典は、孫子の兵法、軍争篇にあるのですが、武田信玄の軍旗に掲げられたことは、あまりにも有名です。
私がこの言葉を初めて知ったのは、小学校の時に、アニメ・キン肉マンを観て知りました。
「動かざること山の如し」と言って、最後にロメロ・スペシャルを決めて返し技の名手、ジェシー・メイビアに勝つシーンを私は鮮明に覚えています。
かなりマニアックな話だと思いますが、実は私がキン肉マンを語ると止まらなくなります。
友人を占った時に、例え話にキン肉マンのシーンに例えると言って、大笑いされた事があります。
その時はウォーズマンに例えたのですが、キン肉マンが好きで占いに興味のある方は、是非私を使って下さい。「キン肉マンに例えると」と振って下さると、例があれば引っ張ってみようかと思います。
話は戻りますが、動かざること山の如し。
どしっと構えて様子を見る。
動くべき時になるまで、動かない。
そういった戦術なのですよ。
実はこれ、私が苦手とする戦術です。
なぜなら、ADHDの人で、多動性障害を持ってる人って、じっとしてるのは苦手だから、ついつい言葉で、行動で。動きがちになってしまうのです。
そんな私が、時に自分に対して言い聞かせる言葉、それが「動かざること山の如し」。
動きながら様子を見る作戦もあります。
でも、じっとするのも作戦なのです。
サッカーだって、カウンター攻撃と言って、相手が攻めに前のめりになっている隙を突く作戦だってあります。
相手との交渉ごとや、恋愛での駆け引き、新しい環境へ踏み出す時期。
人生って判断の連続です。
ずっと待っているばかりでもだめですが、普段動き回っている場合には、一度立ち止まって戦局を眺める。
こう言った形を取ることが大切なのです。
周りが見えなくなってきてる、自分についてきてくれない、自信をなくしてしまった。
このような状態で占いのご相談に来られる方は多くいらっしゃいます。
私が占いをしてて感じるのは、自分で戦局をしっかり把握できていない事が多いな、という印象を受けます。
自分で動きすぎる、相手を巻き込むのが好き、走ったら何とかなる。
こう言った「考える傾向」を持っているのであれば、「動かざること山の如し」の考えを頭の片隅に入れておきましょう。