静かに訪れる、2020年 夏
髪を汗でびっしょりにしてお昼寝している娘を見て、家に居ながら夏を感じた。窓を開けて扇風機を回す。テレビをつけると「クーラーの試運転はお早めに」とニュースが流れた。
そういえば、先日食卓に並べたサラダもすっかり夏の味だった。
まるでフルーツのように甘く熟したトマトや、青々としたレタス。半日水にさらした新玉ねぎも、思わずドレッシングなしで箸が進むほど美味しかった。
屋内に映った知らぬ間の夏、まだまだあった。
時刻は午後6時25分。
(デザインの重点を黒猫に置きすぎるあまり、時計としては役に立たない時間帯のあるという猫好きにしか歓迎されない時計)
6時を過ぎていても西日が差し込んで部屋が明るいあたり、「あぁ夏だな」と実感した。
夫の部屋着にも、いつのまにか夏がいた。半袖になった。
正直言って私から見ると、Tシャツの模様がゴキ〇リの正面のようにしか見えないのだが、ダイオウグソクムシというのだそう。知らん。
背中の模様に至っては、本格的にゴ〇ブリのようにしか見えないが、ダイオウ略
こんなことを書いていると、たった今 雷と共に夕立が降ってきた。夏だ。
最後は猫で締めくくろうと思ったが、どうにも夏らしい写真がなかった、撮れなかった。365日・24時間いつもマイペースの猫ときたら、こうしていつも私の話の腰を折る。
というわけで、無謀にも冷蔵庫の上から飛び立とうとする瞬間の姿を1枚。
もちろん、足腰を痛めてはいけないので、シャッターを切った直後、私が全力で受け止めることになる……すごい勢いをつけてこちらに飛んでくる、体重5kgもある猫を。このネコネコミサイルを放っておいても構わないのだが、万が一着地に失敗して診察台がかかるとそれこそ財布にネコネコミサイルが直撃することになってしまうので私も決死の形相で受け止める。
さて、noteを書いたら買い出しに出るつもりだったが、夕立が弱まりそうにないので、今日の夕飯は夏らしくそうめんにしよう。刻んだキュウリを冷たい出汁につけて。…よし。
2020/05/25 こさいたろ
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