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それはまるでジャニーズのコンサートでトロッコを押す係のような

そして、娘は笑顔で手を振るジャニタレそのものだった。


夕方4時、娘のベビーカーを押してちょっと遅めの散歩がてら近所のマクドナルドに立ち寄った。お目当ては三角チョコパイ。昨年から白チョコが新たに加わり2種類展開となったがやはり黒チョコが好きだ。


昨晩からすっかり肌寒くなり街の人のほとんどは長そで、中にはコートを着ている人もいた。そんな中、大人よりも低い位置で風にあおられる娘は風邪をひかないように靴下を履き、起毛のあたたかいひざ掛けをかけ、クマ耳のついたかわいい帽子をかぶってベビーカーに座る。一方で、9kgの娘・3kgのベビーカー・さらにスーパーの戦利品のトータル13~15kgに及ぶベビーカーを押して歩く私は汗だくになるのが目に見えているので、髪をひとくくりに結び、半袖でベビーカーを押して歩く。

最寄りのマクドナルドは近所の店舗と比べても規模が大きく、夕方になると店の外にはラッシュに備えたUber Eats配達員がスマートフォンを片手に10人ほど整列して注文を待っている。

店の前の少し長いスロープにベビーカーが差し掛かると、配達員の方々は皆素早く立ち上がり道を開けてくださった。すると、どういうわけか娘が突然配達員に覚えたての「バイバイ」を披露しはじめる。配達員の男性陣は途端に笑顔になって手を振り返した。お世辞もあるだろうが、口々に「可愛い!」と褒めてくれる配達員。気を良くして両手で手を振る娘。ドアに一番近かった配達員はわざわざ立ち上がって扉を開けてくれた。

ありがとうございます、と自分ではしっかり言ったつもりだったが、スロープの傾斜が少々キツいことと、地味にマスクが暑いことで思ったよりも息があがっていた。さわやかな笑顔で手を振る娘、半袖で汗をかきながら必死でベビーカーを押す私。

こんな状況でも脳裏にジャニーズのコンサートで客席の間を通り抜けるトロッコのようだと楽天的な光景が浮かぶから、趣味や好きなモノはいつだって自分のちょっとした日常を楽しくさせてくれる。コンサートに行ったことがある人なら知っていると思うが、意外とトロッコは手動で押されているというのはオタク以外からするとちょっとしたトリビアだろう。マイラブ亀梨和也氏。


脱線した上に書きながらニヤニヤしている自分が不気味である。

ともかく、Uber Eatsのヘビーユーザーでもある私は家にいても家の外でも配達員に頭が下がる。本当にありがたい。

戦利品の三角チョコパイを手に店から出ると、待機中の配達員は再び笑顔で娘に手を振ってくださった。競輪漫画『弱虫ペダル』に出てくるようなガタイの良いお兄さんたちをパッと笑顔にできるのも娘の才能のひとつだと悦に入ってしまう単純な親バカの私である。


三角チョコパイは、今宵 日付が変わる0:00に配信されるバチェロレッテ・エピソード4~5を見ながらいただくこととする。あと数時間を楽しみに、娘をお風呂にいれて寝かしつけた私だった。

そんなわけで、明日のnote予告。
【次回】バチェロレッテ エピソード4~5を好き勝手語る
お楽しみに。

今宵もお付き合いいただいたあなたに感謝を。

2020/10/15 こさい たろ

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写真は呼吸 <こさいたろ>
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