ちっぽけな地球の、かすかな青い点
いま、皆に伝えたいのが、この、ペイル・ブルー・ドットという写真です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ペイル・ブルー・ドット#/media/ファイル:Pale_Blue_Dot.png
1990年に、地球から約60億キロメートルのかなたから、ボイジャー1号によって撮影された地球の写真です。
みえるでしょうか。
写真の右下に、かろうじて蒼い色であることが分かる点 ー それが地球です。
私たちはみな、この点の中に住んでいて、ようやく文明が芽生えました。
あまりにも儚(はかな)い、実にちっぽけな星です。
母なる太陽系、壮大な銀河系、あるいは無限の大宇宙。
ほとんどが空虚な世界。
そのなかに、本当に奇跡が重なって生じた文明;青い地球。
「地球は青かった」
その言葉は、人類初の有人宇宙飛行をした、
ソビエト連邦のガガーリンによってもたらされました。
いまこのちっぽけな点の中の私たちは、核戦争の瀬戸際に立っています。
せっかく育まれたものが、無に帰す寸前のところまできています。
どうかみなさん、相手を非難することをやめて、空を見上げましょう。
私たちは、宇宙のなかで、奇跡の場所にいます。
その事実以外のすべてのことは、些末なことです。
もし引き金を引いたら、この奇跡の点の中の文明の物語は、潰(つい)えます。
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