【重要】病気とケガに気をつけよう
▼新たに病気になったら診てもらえない
みなさんへ、いま病院では、新しい患者さんの検査や手術ができなくなりつつあります。医師の友人との会話で、ここ数日で事態が進行しつつあることを感じています。
いま、新型コロナウイルスのこと、とくに緊急事態宣言のことでもちきりですが、「それ以外の病気やケガ」をしても、受け入れてもらえない可能性が急に増えたことにも注意を払ってください。
「病気やケガをしたとき、普通に病院で治してもらうことができない」ということです。信じられませんが、医療を受けられない懸念があるのです。
どうか、ケガをしないように、また節制をして、気分をよく保ち、家の中でも適度な運動をして、「病気やケガ」がないよう、くれぐれもお身体ご自愛ください。
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家にいる時間が長くなり、片付け(断捨離)しようとする人もいるでしょう。とても良いことですが、動作をゆっくりめに、慎重にしましょう。連続して作業しないで、ときどき休憩を。物が落ちてきたりしてケガをしたら元も子もありません。
バランスの良いものを食べて、また食べすぎないようにして、いい音楽を聞き、本を読むなどして、栄養と精神を良い状態に保ちましょう。
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▼感染症だけに気を取られない。
もうひとつ重要なことは、感染症だけに気を取られないということです。がんや慢性的な病気は、コロナとは無関係に、密かに進行します。自分の症状がないかどうかにも注意をしましょう。症状があるときは、焦らず、時間をかけて、診てもらえるところを探してください。
検診も、コロナ感染の可能性との天秤にはなりますが、現時点では、(厚生労働省の言うところの集団検診でなく)個別のがん検診については、一般的には受けておいたほうが良いと思います。血液検査などで体の状態を知り、また異常があれば早期にわかるので、受診・治療までに時間稼ぎができるからです。
なお、「痛くないMRI乳がん検診」事業を始めていますが、これまでは「『しこり』があるなら乳腺外科へ」とおすすめしてきました(受け入れてはいましたが、おすすめはしていませんでした)。
しかし、非常事態ですので、しこりなどで心配な場合はこの検診を受けてくださって構いません。マンモや超音波と方式が異なり、受診者さんにはほとんど接触しません。病気が存在することがわかれば、紹介状などが出せますから、これを持って病院を探すことにより、受診できる可能性が高まります。
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みなさん、
・病気・けがをしない。
・いまなったら、診てもらえないかもしれない。
これを肝に銘じて毎日を生きましょう。