第10回「新入社員に捧ぐ、その2…打合せでやることリスト」
前回に続き、新入社員編集に送ったメール抜粋です。時勢のせいにはしたくないですが、昨年から新入社員が先輩編集やベテラン作家さんの打合せに同席する機会も減ってしまいました。ただ、それも戻りつつあるので、ここで一度「編集と漫画家って、どうやって打合せしてんの?」というのを書き残しておこうと思います。
くれぐれも「僕の場合」ですけどね。担当と作家の数だけ打合せのやり方はあるし、正解は無いと思います。難しいし、大変だけど僕は作家さんとの「打合せ」がこの仕事で一番好きです。
だって、めちゃくちゃ面白いネームができた時に「この漫画知ってるの、地球上で自分だけ」なんですよ?すごくない?
あと、才能あふれる人が何時間も何日もかけて考えた「面白い話」を僕だけに教えてくれるんですよ??ヤバくない???
語彙が怪しくなってきたので、とっととリスト発表します!
僕の場合は…
①「正直に読む」
②「面白いと感じた部分は底なしに褒める」
③「意見は相手の思いや性格ではなく、作品の具体的な部分に焦点を当てる」
④「バカになったつもりで代案をたくさん出す」
⑤「押し付けないし、媚びない」
です。
特に新人作家をたくさん担当してる若手は、他の業務で忙しい事もあるでしょうが打合せは電話を推奨します。(本当は対面がいいけど、ご時世柄。)
「メール」より明かにお互いが与え合う情報量が多いと思います。
いろんな打合せスタイルがあると思いますが、①と②あたりはかなり共通するのではないでしょうか?
「正直に読んで面白い部分を褒める。わからない、読み取れない部分はこれまた正直に聞く」
ここから始めてみましょう!
苦しくも楽しい打合せが1本でも多くできますように。
今週は以上です。
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