国債(9)日本の常識は世界の非常識。
前回の要約:
『国債は”政府の帳簿上、利息分だけ計上すればいいじゃん”』が世界標準です。
日本流:国債のコストとは?
で、前回の最後に「実際は世界各国で累積赤字が積みあがる」としましたね。この部分を組み入れて対応しているのが日本流なんです。
結論:
"国債発行は元本と利息分の両方を計上しなきゃダメじゃん。"
まぁ、グローバル標準とは全然違いますね。
当然、歳入=収入として
つまり「国の支出をするための収入源」として公債が組み込まれている。
そして、歳出=支出に「債務償還費」が計上されています。
この「債務償還費」が
「日本流」と「世界標準」の差分ですね、これがポイント。
帳簿上、そのマイナス分をどう埋めるか?
ここでとても大事なこと。
この話は「あくまで、政府の帳簿上の話」ということ。
*「国債購入者が損する話とかじゃない」からね。
国の帳簿上で
”マイナス分をそのままにする”か?
”マイナス分をお金(プラス分)で埋めて無くすか?”
という問題です。
世界標準は「無期限」でいいよ。
海外はそもそも
■そもそも元本は一般会計の外で
■「必要なコスト、利子分の支払いは毎年計上してる」訳だし
この穴埋めは、無期限でいいよ。
当たり前だけども
「100億円のマイナスが一度発生」したとして
■そのマイナス分はずーーと100億円
■それが残る、ということ。
日本は「60年絶対に全額」ルール
日本は
■元本も一般会計に入っていて
■「当然元本も利息分も返済が必要」だと考えている訳だから
「返す期限まで決めている」ってことね。
しかも「期限決める」っていうのは
「財政収支が赤字とか黒字とか」にも関係なく
「絶対全額返済」という訳ね。
これが
実はいろんな問題を引き起こしているんです....
そんなことも知らずに
善意で導入されたんです。
次回に続きます。
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