「利他の心」は「三尺三寸箸」の絵を見ればよくわかる。by稲盛和夫
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今朝の朝礼では、京セラの稲盛和夫氏がよく話されていた「三尺三寸箸」の話を紹介しました。
経由はこうです。当社は今、経理理念の「社員の物心両面の幸福」を目指し、特に今期は「心の幸福」に力を入れるため「働きがいの向上」に力を入れています。そこで社員への匿名アンケートを行い、そこから分かってきたのは「協調性・チームワーク」に関する向上があれば嬉しい=心の幸福が向上すると分かりました。
その匿名社員アンケートの具体的な書き方はこうでした。
「上司、同僚、部下後輩に ****してほしい」つまり「相手に、****してほしい。*であってほしい」という表現が多かったのです。この回答が多いということは、逆に「相手も、自分にしてほしい。***であってほしい」と思っていることが読み取れます。
そこで、有名な言葉を思い出しました。「他人と、過去は変えれないが。自分と未来は変えられる」という言葉です。つまり自分は、自分の意志で今すぐにでも行動を変えれるはずです。であれば、「自分が相手に期待していることを、先ず自分から行ってはどうだろう」という提案をしました。その時に、この「三尺三寸箸」の話を紹介しました。
「三尺三寸箸」とは、稲盛和夫氏が、同じ環境、同じ条件でも「利己心の人が集まれば地獄になる」「利他心の人が集まれば、極楽になる」という仏教寓話をつかって「利他の心の大切さ」を話すときによく使うお話です。
昔は私はあまりこういう話に興味がなく、「うーん。当たり前じゃん」と分かった気になって何をせず、マネージメントや事業の事ばかり興味がありましたが、経営理念の第一条が「社員の物心両面の幸福」になってから、少しずつ「あー。この話は実は経営の基礎を成す取り組みだったんだ」と少しずつ気づき始めました。ちょっと気づくのが遅かったかもしれませんが、少しずつ全社員と「極楽」を目指して取り組んでいきたいと思います。
「利他の心」は「三尺三寸箸」の絵を見ればよくわかる。by稲盛和夫