#17 ナイスホリデー木曽路
初めての木曽路。
長野は北信にはよく行く機会があったものの、中信はこれといって縁が無かった。
国鉄のディスカバー・ジャパンで大橋歩さんが歩いた木曽路。こうして訪れることができたのは本当にうれしい。
中津川から馬籠宿、そこから8km弱を歩いて峠を越えて妻籠宿。
昔の人は中山道を通って、行き来していたことを考えると頭が下がるとともに、何を考え、何を思いここを歩いたのかを知りたくなった。
こんにちは~
こんにちは~
こんにちは~!
コンニチハ!
こんにちは!いやぁ暑いねぇ~
暑いわ。かなわん
風でもあればいいんだけど、これはたまらんね。
もう3日もこんなだわ。汗止まらんわ~
こんにちは!暑いねぇ~
暑いですねぇ~
あいさつ、笑顔、暑さの共感。これだけでも十分なのかもしれない。
「ふいっとどこかに行きたくなったら、ふいっと出かけるのが好き。」
「知らないところで、知らない人たちにこんにちはするのが好きです。」
大橋さんもCMでそんなことを言っていた。
『日常の小径』Photo by Taromaru
奈良井宿。
本当にたくさんの「人」があって、そこには「つながり」があって、建物や人の”故意”によって演出されたものではなく、何か昔ながらに持っていながら、現代では切っているそんなものがあるように感じた。
ここに居たい。ずっと居たい。
でも関東で育った根無し草の自分の居場所は、そこには無いのだ。
旅はそれぐらいだから面白いのかもしれない。
日も暮れ始め、空には大きな入道雲。
神楽の奉納が始まり、奈良井宿が盛り上がる音色をプラットホームで聞きながら、鈍行列車で帰路に就く。
こころに枯渇した何かを取り戻しに行くのが、旅なのかもしれないと改めて感じた、木曽路での私のディスカバー。
『夏祭りへ向かう』Photo by Taromaru
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