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アドラー「嫌われる勇気」の独自解釈

「変わらないと決めているんだろ?」

色んな本を読んだけど、嫌われる勇気の

「過去にどんなことがあったかなど、あなたの『いま、ここ』にはなんの関係もない」

はいつまでも色褪せず僕の心の中にある。

僕の仕事は相談を受けるところから始まるし「過去のあの出来事のせいで変われない」「今の状況は自分にはどうしようもない」と耳にすることが割と多い。
でも、アドラーはこれに対し「過去にとらわれるのは、変わることへの『決心』がないためだ」と言う。

この「変わらない決心をやめる」という視点はものすごく新鮮で、でも多くの人が感じている「変わりたいけど変われない」というジレンマに対して、答えがシンプルすぎる。

シンプルがゆえにこの心理学を「合わない」「あんまり好きじゃない」ということを耳にしてきた。やるかやらないか。のところまで研ぎ澄まされているから。

でも本当に変われない人はいつも過去に引きずられている。

アドラー心理学は僕の大切にしている考え方の大きな基礎でもあるし、この心理学の背景を知れば実践してみようと思う人もいるかもしれない。

だから最初のブログの記事にしようと思いました。


背景を想像してみる

アドラー心理学を解釈するにあたって、第一次世界大戦という歴史的背景は外せないと思う。
アドラーはこの戦争を軍医として経験しているし、多くの人々が心の傷を抱えていることを目の当たりにしていた。

戦争から帰還した兵士や戦場になった市民たちは、精神的な痛みやトラウマ(今でいうPTSD?)に苦しみながらも、戦後は社会に戻ることが求められる。
再びコミュニティの一員として生きていくために、どのように心を癒し、再生することができるのか。
アドラーはその答えを探求し「共同体感覚」を提唱したのではないだろうか。

アドラー心理学は戦争を経た人々が再び社会に適応し、幸せに生きるための道筋にも思えてくる。

過去のトラウマなんて他人と比較するものではないし、個人からすれば戦争のように心を傷つけられたかもしれない。

それでも前に進みたい。進まなきゃいけない。と思う人がいるからアドラー心理学は注目されてるのじゃないかな。と思う。

「目的論」で見直す、自分の行動の意味

アドラー心理学における重要な概念のひとつに「目的論」がある。

私たちは何か行動を起こすとき、「過去の出来事」によって行動が決まるのではなく「未来の目標」によって決まる。

たとえば、ある人が「過去に苦い経験をしたために人間関係に不安を抱えている」とします。
しかしアドラーは、この不安の原因は過去にあるのではなく「未来に対する不安から過去を理由にしている」と説きます。
要するに、変わらない言い訳として「過去」を利用してしまうのです。

ここでおいていかれる人が多いんじゃないかな。

「だってだってなんだもん!!!」

って声が聞こえてくる。
ここは向き合ってくれる人が必要に思える。

「だってだって」

「違うんだよ」
と言い続けてくれる人がいないと結構厳しいんじゃないかな。って思う。

「過去にとらわれるのではなく、未来に目を向けて行動する」重要性と「自分が望む未来」に向かって勇気を持って行動することは
本当に自由で幸せな生き方につながっていると思う。
これは実体験で本当にそうやって生きてきてよかった。と思えている自分がいるから確かなのだろう。

自分を理解する「自己受容」と「自己肯定」

最近はあまりにも他人の彩られた生活が目に飛び込んでくる。

自分と他人を比較し自信を失うことが日常的です。
「あの人みたい?」「あんな生活いいなぁ」「あの人みたいになりたいなぁ」こんな声を日常的に耳にする。

あ、私かも。と思ったらアドラーが「自己受容」および「自己肯定」の重要性を説いてくれているからそこだけでも読んで欲しい。

「自己受容」は理想の自分と現実の自分のギャップを冷静に受け入れること。
例えば、仕事でうまくいかない時、他人と比べて落ち込むことがあります。
それを「至らない自分も認めることで次に進める力に変える」だけです。

現状の自分を見つめ、そこから「少しずつ前進する」ことで、本当の意味での「自己肯定」を手に入れることができます。

だれかと比較し自分を肯定するのではなく、至らない自分を認め成長するだけ。
日々の努力と昔の自分との比較で「自己肯定」するのが本当の自己肯定だということです。

人生の自由と「課題の分離」

アドラー心理学では「他者から嫌われることができる自由」が人生における重要な要素とされています。
これ本当に痺れますよね。
普通みんな嫌われたくないし。
でもこれをなんとなく実践できるようになって僕の世界はすごく広がったし、幸せを多く感じれるようになりました。

まず「課題の分離」が全てを支えています。
「課題の分離」とは、他者の期待や評価に惑わされず、自分の課題と他者の課題を明確に分けることです。

たとえば「他人の評価」は相手の課題であり、自分がどうにかできるものではありません。
しかし「自分がどう生きるか」は自分の課題であり、ここには他人の意見を関係させる必要はないとアドラーは言っています。

他人の課題に足を踏み入れず、自分の課題に踏み込まれても無視する。
これがとても大切だと思います。

「他人がどう思うか」を気にしすぎると自分らしさを失ってしまいかねません。

とにかく「小さな一歩から変えていく勇気」

嫌われる勇気というタイトルですがこれはキャッチーにしているだけだと思います。
だってアドラーは「人は今この瞬間から変われる」そのために必要なのは「未来に向かう小さな一歩」と言ってます。

だから本当に伝えたいのは今までの私と違う「小さな一歩から変えていく勇気」じゃないかなと思うのです。

アドラーの言葉に言い換えると「過去にとらわれず、未来の目標に向かって進むための勇気を持つこと」です。

私たちが「いま、ここ」から新しい一歩を踏み出すためには、小さな行動を積み重ねることが鍵となります。
アドラーの「変われないのは決心のせい」という言葉を胸に、まずは小さな一歩を踏み出してほしい。
その一歩が積み重なり、大きな変化をもたらすのです。

そしてその一歩はこの記事にいいね!を押すことです!笑
頑張って書きましたのでいいね押してもらえると超喜びます。

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