因と果とを結ぶ糸
『体調を崩しました。』
というタイトルで何か書こうと思ってnoteを開く。するとデフォルトメッセージとして
こんにちは。午後もがんばりましょう。
おっと?
キミは地獄の獄卒かい?
最近パート先のスーパーで蜘蛛の巣を片付けてしまっているボクに地獄においては救いの手が差し伸べられることはないので、このまま午後もがんばりましょうを試ることにする。
こんにちは!
ボクは今日も元気!爆発!!!
………うん、やっぱりムリです。
最初は厄介な感染症にでもかかったか?と思っていたのだけれど、微熱は出るが鼻水クシャミ咳など、よくある風邪っぽい症状が現れない。
と、なれば、既に罹患済みで後遺症によってこの、不整脈のような動悸、倦怠感、鈍い頭痛、ちょっと動くとすぐ疲れて、それでも動かすと筋肉痛っぽくなる。というのが発生しているのかを疑った。疑いはしたが、それにしては心当たりがなさすぎた。
それにしても、よく雨の降る週だ。
雨の日は眠くて仕方がない。
先週はパート先でミドリさんと出勤日が全然重ならなくて、どうにも活力不足だ。
いっそ、それがこの不調の原因であればわかりやすくて良いのだけれど、という冗談も言っていられないほど不調のピークがきたのはちょうどÖCHAKO の木曜日。
前日のパート先でちょっとしたトラブルに対し、たまにしか持ち出さない薬剤を使ったり、閉店時間より遅くまで残ったりした夜はもう、体は疲れて頭も眠いと訴えているのに調子が悪すぎて眠れないという、とても良くない状況に陥った。
そんな状態で降りたった畑多楽縁。もう、蒸し暑くてたまらない日だった。
こちらの調子が悪かろうが何だろうが、畑に植えた作物には関係がない。
順調なやつはスクスク育っていくし、花は咲き実は成りはじめ、大きくなっていく。
畑の虫も、容赦なくちょっかいかけてくる。典型的なやつが現れた。
先週植えたレタスの苗がネキリムシにやられている。ネキリムシというのは害虫としての俗称で、本来はタマナヤガという蛾の幼虫だ。
…いや、カブラヤガの方かもしれない。ちょっとどっちかわからないが、どっちの幼虫もやることはだいたい同じで、地面に穴を掘って姿を隠し、夜這い出てきてキャベツやレタス、白菜などの若く柔らかいうちの茎の根元をかじって切り倒す。
その切り倒した株をすぐそのまま食べるのではなく、近くの地面に穴を掘ってそこへと引きずりこむ。自分は穴の中でエサは穴の出入り口に刺さった状態。身の安全を確保した状態でエサを食べる。かなりアグレッシブな引きこもり生活。
食糧備蓄と安全保障の簡易シェルター1丁出来上がり!
うん、放っておくと次から次へと食べられてしまうからそうは問屋が卸さないのだけれどね?
こんな感じで、食害されたレタスの株下深さ1〜3センチを探ってみると丸々太った幼虫がいる。
防御形態で丸まっている。こいつの外皮は弾力があって結構丈夫。指で潰そうとしてもなかなか潰せずグニグニとした嫌な感覚と格闘しなければならないので、引きちぎった方が早く済む。
中身がモロっと出てくるので残虐みが増すように思えるが、なかなか潰れてくれないこいつも悪い。下手に痛めつける時間が長引くよりかは、ひと思いに致命傷を与えることの方がせめてもの情けというものだ。と、思うことにしている。
不調なりにノソノソと畑で管理作業などをしていると、星さんがボクを呼びながら探しにきた。弱っているボクは身を隠す。追われれば逃げる、探されれば隠れる。因果応報、当然の帰結。弱っているボクはちょっと野生みが増していた。
そして、無益な殺生ではないとはいえ、この畑においては積極性をもって殺生を行うボクへと救いの手が差し伸べられるはずもなく、程なくして、抵抗虚しく発見され、要件を済まされることとなった。
結局、この日の夜から寝込むこととなり、次の日のパート時間までずっと横になっていた。何とか時間に布団から這い出して、仕事をこなし、休憩時間にこのコンディションでも喉を通るものを買っておいて、帰ったらまた寝込む。
ちょっとネキリムシのような生活だ。
それを何度か繰り返すうちに、何度か復調してきた。どうやら、生活習慣の乱れ(主に睡眠不足)から自律神経が大きく乱れた。というのが不調の原因っぽい。
こんな不調では自分の仕事をこなすので精一杯になってしまう。お盆商戦までにはちゃんとコンディション整えておかないと、ミドリさん率いる部門のお役に立てるくらいの仕事ができなくなってしまう。大事な時期に役に立たないとか、空回りどころかやることなすこと全て滑ってる状態だ。それでは悔いを残すことになるので、しばらくは養生に重きを置こうと思う。
そういえば、ずっとうっすら眠たかったし、体も動かしてるとすぐ筋肉痛みたいになっていたなぁ。
我が身体はかく語りき
ワレワレをきちんと休ませたまえ
とさ