語学学習のモチベーションが上がらないときに考えたいことが2つある
中国語コーチングスクールthe courageの伊地知です。
これまで忙しい社会人を中心に本気で中国語を学びたい方が本気で学べる場を提供し、徹底してサポートしてきました。
今日はthe courage受講生にもよく伝えている、「中国語(語学)学習のモチベーションが上がらなくて困ってる時に考えたいこと」について解説します。
みなさんの今の学習を見直すヒントや、今後の学習のヒントになれば嬉しいです。
結論としては「習慣化」と「モチベーション」の2つの視点を持って進めるとうまくいくことが多いので、どちらかではなく、両方を意識してみましょう。ここから1つずつ確認していきたいと思います。
「モチベーション」と「習慣化」について
モチベーションって一定じゃないのが普通
よく「モチベーションが続かなくて…」という相談を受けます。
語学学習におけるモチベーションの維持向上をサポートするのもthe courageの仕事なので、どういう時に感情が動くのか、どういう学び方が向いているのかということを対話を通じて明らかにしていきます。
ただ、このモチベーションというのは感情に紐づいているもので、その感情はいつも一定ではありません。
ちょっと忙しいとイライラしたり集中できなくなったり、疲れてると感情が動く余裕がなくなるなど、気づけば学習意欲が低下しているというような経験がみなさんにもあるのではないでしょうか?
なので、そうした浮き沈みのある感情、モチベーションに頼るのではなく、それらに左右されない「習慣」を身につけることを考えてみましょう。
習慣化できていることの代表例としてよく挙げられるのが歯磨きです。おそらく、毎日「よ~し!今日もエネルギー使って頑張るぞ」と歯を磨いたりしてる方はあまり多くないのではないでしょうか?
きっとやる気の有無に関わらずなんとなく食後には歯を磨く、磨かないとなんとなく気持ち悪いと感じるという方が多いかと思います。
他にも、好きか嫌いか関係なく、時間になったら出社したりするのも習慣化と言えます。(私は、有休を取って電車ででかけようという時、うっかり会社方面の電車に乗りかけたこともあります。)
習慣化って具体的にどうするの?
習慣化のためには「トリガー(きっかけ)」と「やること」を決めることが大切です。
トリガー(きっかけ)は具体的な時間や行動で決めて、やることは何か大きな成果を得るような成果目標ではなく、何をするのかという行動目標にすると良いです。
朝8:00→家を出る
食後→歯を磨く
のような感じですね。
また、「やること」についてはそれができないような想像ができないくらい簡単なものからスタートするのもポイントです。
ちょっと遠回しな言い方で「できない想像ができない」と書きましたが、つまりそれくらい簡単で絶対できることという意味です。
過去の語学コーチングでの例を挙げると、
通勤の電車で単語を覚えないといけないってわかってるけど、いつも別のことをしてしまうという方が「電車に乗ったら絶対単語帳で単語覚えます」と宣言をしてくれました。
すごく良さそうですよね。
ただ、この方のケースで言うと、うまくいきませんでした。(みんなこれでうまくいかないわけじゃないんですけどね)
なぜかわかりますか?
そうです。やることが「単語を覚えます」という成果目標になってしまっていて、今まで電車で単語暗記をやっていなかったこの方からすると少しハードルが高くなてしまってたんですね。
そこで、まずは「単語帳を触るとか、単語帳を開く」にしてみたら?
というところからスタートして、行動が習慣化できてから、その後「じゃあやるだけじゃなくてよりちゃんと覚えるためにはどうしようか」ということで、少しずつ進めることでうまくいきました。
なので、改めて習慣化の第一歩としては以下のことを意識してみましょう。
・トリガー(きっかけ)は具体的な時間や行動で決める。
・やることは絶体にできる行動目標にする。
そのうえで「自分観察」をしてみる
ここからがモチベーションの話なんですが、簡単な方法として、いやなことややらされてることなんだけど、それをやらないといけないから、耐え抜いた後にご褒美を準備するということもできますよね。
この仕事が終わったらうまいメシでも食いに行こう!
というような方法です。
短期的にはこうした方法も有効だったりしますが、これは外発的モチベーションと呼ばれるもので、心の底からフツフツとやる気が出てくるもの(これが内発的モチベーション)とはちょっと違います。
ご褒美がダメなわけではないんですが、語学学習は中長期で取り組むことが多いということと、理由や背景はさまざまですが、自分で学びたいと考えて学び始めることが多いので、どちらかというと内発的モチベーションに意識を置いた方が継続も成功もしやすいです。
そして、この内発的モチベーションはどうやってでてくるのか、それがわからないから難しいと思うんですが、そのために絶対に欠かせないのが「自分観察」です。
自分観察というのは、普段自分はどんな時に「なんか楽しいかも」「なんか今ワクワクしてるな」と思ってるかを気にしてみるということです。
自分のことは自分ではなかなかわかりにくいので、誰かに「私ってどんな時嬉しそうにしてる?」など聞いてみるのも良いですね(コーチの大きな仕事の1つがまさにこうした観察とフィードバックだったりもします)。
そして、それが見えてきたら、その感情を語学学習にうまく活かせないかなとトライしてみましょう。
人とのコミュニケーションに心動くのであればそういう練習時間を増やしてみるのも良いですし、言葉や文化の違いに心動くのであればその視点から学ぶこともできますよね。
他にも、家族とワイワイ話してる時間がこの上なく幸せという方が、家族に自分の中国語学習の成果を話すのが楽しいからそういう時間を作るようにしてうまくいったというケースもあります。
「モチベーション」と「習慣化」の両軸を持つ
ここまで「モチベーション」と「習慣化」について書いてきましたが、これらはどちらも大切な要素なので、どちらかだけに頼るのではなく、両方を意識しておくと中長期で語学学習に向き合ううえでとても頼りになる仲間になってくれるはずです。
ぜひ両方を引き連れて心地よい旅にしましょう。
最後に
こうしたモチベーションや習慣化の考え方含め、中国語をどうやって学べば良いかという具体的な方法も個別でプロのコーチに相談いただくことができます。
無料のカウンセリングなので、気になる方はぜひご活用ください。(カウンセリング予約はこちらから)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?