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【企画参加】二人のトークショー2

「どーもー、マッチでーす」
「どーもー、ポンプでーす」
『二人合わせて、マッチポンプでーす』
「って、君、今どきの子ども、マッチなんか知らんで。マッチポンプなんて名前じゃ流行る訳ないやろ」
「いやいや、マッチはありますよ。マッチ売りの少女もあるし、ミスマッチとかリベンジマッチとか、普通に会話で使うてますやん」
「それ、マッチちゃうやん。今どきはチャッカマンが基本やで」
「せやかて、二人なのにチャッカマンはおかしいやろ。チャッカメンって複数形ならいいけど」
「チャッカメンて、そない言うたら、サン〇ウィッチマンさんとかバナ〇マンさんも、複数系じゃなきゃおかしいやん」

チーン
鐘が鳴った。

「やっぱ一人二役は無理がありますね。漫才もどぎと言うか二重人格ごっこを見せられるというか。終了」

 スゴスゴと控え室に戻り、マッチポンプはつぶやいた。
「ごっこなら、ポンプ以外とコンビを組めるのに」
「マッチ、消えるのお前の方や。火は消さないと」

(本文ここまで406文字)

今回も「たらはかに」さんの企画に参加です。
#毎週ショートショートnote

 前回「邪道」でエントリーしましたので、今回は「410字以内」、新作創作と、王道で取り組みました。なお、タイトルに「2」とあるのは、去年「二人のトークショー」という稿を上げていたからです。

 コンビは異なりますが、セルフオマージュみたいな感じでしたので、書いていて楽しゅうございました。今回、もう少し字数があれば
「マッチ君が、お客様の笑いの心に火を着けて、僕が消すと」
「消しちゃダメやん」
とかも入れたかったのですが、残念です。もし、お読みいただいた方で、ちょっと物足りないと感じた方は、上のリンクから「二人のトークショー」をお読みいただくか、

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福島太郎
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