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私をショップに連れてって

 順番が前後しましたが、「彼女が水着に着替えたら」というタイトルをパクったからには、「私をスキーに連れてって」もパクらなければ無粋というもの。という理由で、稿を起こします。

 娘が小さい頃に離婚したため、一緒に暮らした期間が短く、コミュニケーションが難しい面があると、最初に言い訳をさせてください。娘たちと、不定期的に面会するにあたり、
「〇〇を見たいから、お店に連れていってくれる」
という趣旨の言葉を受けることがありまして、ほとんどの場合
「いいよー」
と、その要望を受け止めてきました。車を出すくらい、お安い御用というものです。
 しかし、先週の日曜日、この言葉の真意にようやく気がつきました。

ショップに連れてって = ショップで〇〇を買ってちょうだい

という意味だったようです。そのことに気づかないまま、20年間に渡り、ショップに同行をして支払いをしてきました。
 まぁ、あまり贅沢なお願いを受けることは無かったので、問題はなかったのですが、20年間真意に気づかなかったという自分の鈍感さには吃驚しました。そりゃぁ、奥さんに振られて離婚するはずですよ。その後、再婚できないはずですよ。まぁ、それはさておき、
 近年で一番しんどい気分になったのは、
「私を写真スタジオに連れていって」
ということで、成人の日の「前撮り写真」の撮影でしたが、予定よりも時間を大幅に超過した上、しれっとお店の方に、「二桁万円になります」と言われた時には、「おいおい、それってお父さんが支払うの?、って聞いてないよ」とは思いましたが、娘にしてみれば、言うまでもなく
「連れて行って=支払いしてくれる」
という意味だったのでしょう。

なお、先週日曜日の

「私をニトリに連れてって」

の真意は
『「座椅子」を買ってくれる?』
ということでした。

「当たり前ですよ」、「もちろんですよ」、「知っていますよ」

 一緒に生活してないので、普通とは言えない、少しギクシャクした父子関係というのもありますが、基本的には
『欲しいものを全部言いなよ、時計や靴だとか 光る真珠の首飾りもみんな買ってあげるよ ってのが僕の 今の心 嘘じゃないけどでも』
というのが偽ざる心境ですので、鈍感な父にわかりやすいように、話をして欲しいものです。

 さて、三部作ということで言えば、次は「波の数だけ抱きしめて」というお題をパクれるのかということになりますが、海から遠い場所で生活していることもあり、これについては、諦めたいと思います。
 しかし「パクる」というと悪い響きですが、「オマージュ」というと、何か良い感じに聞こえるので、言葉って不思議ですね。
 私の渾身の三部作「フロンテティアミッション」「公民館物語」「元宮ワイナリー黎明奇譚」は、この後のリンクから御購入いただけます。

が、一番のおススメは、「恋する旅人」です。

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福島太郎
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