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ビジネスチャンスの街 郡山

 筆者の周囲では、話題になることが少ないのですが、郡山市の特徴の一つとして「ビジネスチャンスの街」と、言えるのではないかと考えています。

 「セブンイレブン いい気分」で、井阪社長が郡山で勤務していたことを話題にしましたが、実は「読売新聞本社」の元代表取締役社長 白石興二郎さんも郡山支局で勤務していたことがあるようです。日本を代表する企業の社長経験者が、若かりし日を郡山市で過ごしたというのは、感慨深いものがあります。

 また、ラーメンチェーン店の「幸楽苑」さん、スポーツ用品の「ゼビオ」さん、両社とも、現在の本社は郡山市にあります。創業の地は「幸楽苑」さんが会津若松市、「ゼビオ」さんが「いわき市」になるのですが、郡山市に本社を移転してから、爆発的に業績を伸ばし、日本有数の企業に成長したように見えます。
 さらに、エステグループの「ミュゼプラチナ」の創業者の方は二本松市出身ですが、郡山市でエステ事業を始め、業績を拡大させていきました。

 郡山市には「経営者」や「企業」を成長させる風土があるのかもしれません(個人の感想です)。

 さらに、建設作業用の機械、いわゆる重機の「レンタル事業」の発祥も郡山市と言えるかもしれません。重機は「販売するもの」という文化に対し、「中古の重機を売れるまで寝かすことなく貸し出しすれば」と考えた方が、「ビックレンタル」という企業を郡山市で創業して、「重機のレンタル事業」を始めたところ、そのビジネスモデルに興味を示した「コマツ」に、創業者ごと買収され、人材とノウハウを活かした子会社「コマツレンタル」を立ち上げ、現在全国展開しているのです。
 ちなみに、このビックレンタルでは全国に先駆けた「重機のレンタル」と合わせ、「IT×重機」という取り組みを実施していたことが、現在のコマツにおける「スマートコントラクション」というビジネスの種にもなったようです。

 さらに、さらに、もう一つ。2019年に、リチウムイオン電池開発への貢献により「ノーベル化学賞」を受賞された方がいたことは記憶に新しいところかと思います。素晴らしい業績です。
 そして、その「リチウムイオン電池」の「商用化」に世界で始めて成功したのが「ソニーエナジーデバイス 郡山工場」のスタッフだったのです。商用化ができなければ、製品として世に出ることが無いということになりますので、これもまた素晴らしい業績であると考えています。

 以上、知る人ぞ知る「ビジネスチャンスの街 郡山」の話でした。

 そして、「ミラクルミッション」における「食品加工場」、「フロンティアミッション」における「コワーキングスペース」が、ともに立ち上げから数年が経過し、事業も成長し、関係者は活躍の場を広げています。

 この2つのミッションを種として、新たなビジネスが誕生・成長すること、関係した方々が、さらに活躍して、新たなビジネス物語、新たなシビックプライドを紡ぎだすことを、心から期待しているのです。

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