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【創作大賞感想】#北風のリュート

 いろいろと申し上げたいことがあります。

 が、最初に申し上げるとしたら
『毎朝楽しませていただきました、ありがとうございました。お疲れ様でした』
ということになろうかと思います。感謝、感謝、ただ感謝です。
 一方、51話で完結しましたので
「おいおいおいおい終わりですか、明日から何を楽しみに起きれば良いのですか」
 なお、本稿は感想文ですが、ネタバレはありませんので安心してお読みください。

 作品と直接関係ない話で恐縮ですが、このお話は5月20日から「ほぼ毎朝早朝」に投稿されているのですよ。私は平日仕事をしていますので、朝はとても忙しいのです。
 起きて猫のご飯やトイレの掃除、仏壇の手入れ、猫の散歩、自分のお風呂とご飯、食器の洗い物、そして着替えて出勤と滅茶苦茶やることが多いのです。
 なのに「北風のリュート」に邪魔されまくった2ケ月でした。

 加えて申し上げれば個人的に「連載小説」は好みではないのです。子どもの頃から「落ち着きがない男と言われ続けて50余年」、ザッピングのように「あれも」「これも」とつまみ食いのように楽しむのが苦手なので、一つの作品に没頭して世界観に浸りたいのです。完結してから一気読みしたいのです。
 なので、いくつかの創作大賞作品は「敢えて読まない」こととし、完結を待つことにしていました。なのにこの作品の「ライブ感」に引きずり込まれるようにして、毎朝読まされてしまいました。全くもぅ、牛さんモーですよ。
 5時台を中心に投稿されているで早起きをさせられて、なのに6時過ぎても投稿されない時にはヤキモキさせられました。

 さてネタバレはしませんが、本作は「ファンタジー小説部門」です。RPGゲーム「ファイナルファンタジー世代」として「ファンタジーの王道」は「剣と魔法」だと刷り込まれています。最近の異世界なろう系ですと「スキル」でしょうか。
 本作には「剣も魔法もスキル」もありません。ほんの少し「魔法のようなもの」はあるかもですが「火・氷・雷」のような属性魔法ではないです。

 けど「王道のファンタジー小説」だと感じています。ファンタジーを直訳すると「有り得ない」となることを良いことに、拡大解釈して「ファンタジーらしくない変な小説」を「ファンタジー小説部門」に投稿する輩もいるようです。例えばこちらの「頑強戦隊メガネレンジャー」とかです。

 これはこれで面白いのですが、こういう邪道に対して「これぞファンタジー」という、ワクワクする冒険活劇、伝承、お宝探し、謎解き、ピンチ、裏切り、呪い、復讐、不倫、暗殺、惨劇?
 あれ、何だか途中から暴走してしまい、関係ないワードが入りましたが、描写の美しさも含めて「これぞ王道ファンタジー」として、全51話を楽しんでいただけると考えております。
 私の言葉は信じなくても、作品の質の高さは信じてください。

 さて、苦言的な想いとして
「何で51話なのですか。50話ならキリが良いですし、52話なら『なるほど毎週掲載すると52週だから1年分か』と考えられるのに、51話では中途半端ですよ」
と言いたい気持ちもありますが、もしかしたら
「雨上がりに虹を見つけるように」
真のエンディングとなる52話は、読者の想いに委ねるという作者の優しさなのかもしれません。
 
 是非、作者が準備した「王道ファンタジー」とあなたの読者としてのエンディングを楽しんでみませんか?
#何を書いても最後は宣伝
 ファンタジー小説部門では、こういうお話も楽しめるのが嬉しいですね。邪道なのにある意味では王道の作品がこちらです。

間違えました、「ある意味では王道の作品」がこちらです。


 

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福島太郎
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