【再掲】3冊目ですが、初めての電子書籍「黎明奇譚」
最近「黎明奇譚」の話ばかりで恐縮です。
まず前段として「公タマ伝」と「お仕事三部作」の関係性について説明しますと、大きな概念としては「お仕事三部作」も「公務員のタマゴに伝えたい話」という位置づけになります。ただ、「訓示」のような表現をしているか、「物語」のように表現をしているかという表現方法の違いになります。
そういう意味では「お仕事三部作」などの業務の経験を踏まえて、それぞれの状況について、例示、文章化したものが「公タマ伝」ということになります。ちなみに、「お仕事三部作」では、主人公が、かなり「やり手」のような描き方をしている部分もありますが、あくまでも物語として「主人公補正が入った」創作です。
さて、タイトルのことについて話をさせていただきます。福島太郎としては3冊目ということになりますが「駄文屋」という職業名を称し始めてからは「初めての書籍」という位置づけです。
また、公タマ伝は「書かねばならぬ」という使命感が原動力であり、少し楽しみながら原稿を作成していましたが、「黎明奇譚」は「駄文屋」として、プレイヤーとして、物凄く楽しみながら原稿を作成していました。そして「書かねばならぬ」というキーワードに代わり、心に浮かんでいたのが
「嘘で良いのよ、嘘が良いのよ。千三(せんみつ)の太朗なのだから」
というものでした。「現場・現実・現職」というものを強く意識した公タマ伝と異なり「嘘、ありえない、ファンタジー」をベースにした初めての書籍でもあります。
何度も申し上げますが、現実の世界の話とは何の関係もありません。
なお1冊目の「公タマ伝」は、4章構成のうち物語は第4章だけで、全体の約4分の1
2冊目の「公タマ伝第2集」は、2章構成のうち物語は第2章だけで、全体の約半分
3冊目となる「黎明奇譚」は、全体が物語となっておりまして、初めての全編物語の書籍でもあります。段々と物語が増えてきました。この全編物語に挑戦できたのは、noteで交流させていただいている皆様からいただいた、勇気と優希のおかげです。
風車に向かうドンキホーテに同行する「サンチョ・パンサ」のような勇気を持つことができました。なお、パンサは「太鼓腹」という意味のようですので、体は前から「パンサ」でした。
話が逸れてしまいましたので「黎明奇譚」に戻しますと、この作品では「大沼係長」が初めて登場し、主役を張りました。そういう意味では大沼係長が主役の「初めての書籍」ということにもなります。これまで「筆者」と称しつつ主役を張っていた「福島太郎」が主役の座を追われました。
この事情といたしまして「お仕事三部作」には、それぞれ、お仕事上のテーマがあります。フロンティアミッションであれば「創業支援」、公民館物語であれば「公民館支援」ということになります。そして黎明奇譚では作中の言葉としてもでてくる「福島県の復興支援」がテーマということになります。
「福島県」と「福島太郎」で、「福島」が被ってしまいました。架空の都市「元宮市」という設定は良いのですが、「福島県の復興支援」ということを、他の名称に置き換えることはできず、主役を交代させることになりました。 ちなみに、大沼も含め、登場人物の苗字について「ある縛り」を適用させたのも、「プレイヤー(遊び人)」として、楽しむことができた一つでした。この、「ある縛り」は、私が好きな「ブスに花束を。」という漫画作品に登場する人物達でも使用されているルールであり、そういう意味では好きな作品へのオマージュとしても楽しめました。
さて、これほど思い入れの強い作品ですが、自分で購入した以外に売れたのは、3冊という状況です。何卒、応援いただきますようお願いします。