【駄文】本業はどうですか?
ご存知とは思いますが、私はkindle作家が本業ではなく、別に仕事をしております。とは言え、Kindle出版も副業というほどの稼ぎではない状況なので、自分の中では「道楽」のような感じです。
そして、本業の方では「営利企業従事等の制限」というルールがあり、届出を出して「Kindle出版」をすることについて、許可をいただいています。
なので、福島太郎として「自由に活動をしている」ように見えたとしても、実のところは本業との兼ね合いもあり、「全体の奉仕者として相応しくない行為」や「信用失墜にあたるような行為」については、厳に慎むという制限の中で活動しています。
また、noteにおいては「#何を書いても最後は宣伝」を展開していますが、職場では「福島太郎の宣伝」を厳に慎んでいます。仕事中であれば「職務に専念する必要」がありますし、休憩時間でも、本の宣伝をすることによりハラスメントと認識されることを避けています。
後輩たちも、ほとんど執筆活動について話題にすることは無いのですが、気が置けない後輩が、
「本業はどうですか?」
と聞いてきまして
「売れる訳がないじゃない、無名のオッサンだよ」
と応え、別な話題に移りましたが、帰宅してから気がつきました。
「本を発刊し、本を売る仕事だから「本業」と聞いてきたのか」
それであれば、
「ほんに、売れないよ。本にも本人にも魅力が無いしね」
くらいの返しをするべきでした。駄文屋を称する者として、痛恨のミスでした。
ちなみに、今月も中旬を終えようとしていますが、7冊ある著作のうち、売れたのは「公タマ伝」と「公タマ伝第2集」が、それぞれ1冊づつの計2冊です。3月はそれに加えて「黒田が1冊」でした。
なんとなく、
「3月と4月は、新しく公務員になる方が読んでくれるんじゃないかなぁ」
と期待しておりましたが、さにあらず、月ごとの売上実績では、この3月がワースト2、今月がワースト1の記録となりそうです。
しかし、無駄に前向きな私は、こうも考えるのです。
「決して、恥ずかしい数字じゃない。購入してくださったことに感謝」
「本が売れないということは、無名の著者の本に頼ろうとする若手が少ない、悩める若手が少ないことだから、良いこと。薬が多く売れるのは、それだけ具合が悪い人が多いということ。みんなが健康だから、薬が売れないのは世の中にとっては良いことなのだ」
そして「公タマ伝」に書き洩らしてしまったことを思うのです。
「タマゴやヒヨコの皆さん、世の中は役所だけで、役人だけで動いているのではないのです。むしろ、それ以外のことが大きいのです。だから、せっかく本を読むのであれば、公務員とか実用的な本とか、勉強のための本ばかりじゃなく、街に生きる人の話などの本も読むと良いのではないでしょうか」
端的に言えば
「公タマ伝だけじゃなく、福島太郎の他の著作も読んでください」
ということになります。
2年前に、公タマ伝を発刊した際は、第2集を出すかどうかも迷っておりました。まさかまさか、第2集どころか「公タマ伝」以外に5冊も発刊し、さらに新作を書いているなんてことは想像もしていませんでした。
一人では、ここまで歩いてこれなかったと実感しています。note街の皆様と交流することで、鍛えられ練り上げられて成長してきたと考えております。
「悩める公務員のタマゴやヒヨコ」のために、という力の入った形ではなく、「読んだ方が楽しめる本」を目指して、執筆活動を続けることができることは、とても嬉しく、有難いことです。
売れる本ではなく、皆様に楽しんでいただける作品、魅力ある作品を目指して、活動を続けて参りますので、どうか仲良く交流を続けてください。
新作の執筆は週末とゴールデンウィークを中心に勧め、6月中の発刊を目指しています。単品でも楽しんでいただけるよう取り組みますが「元宮ワイナリー黎明奇譚」以降の作品を読んでいただいた方には、より楽しんでいただけると思いますので、よろしければ事前の準備をお願いします。