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【駄文】月山湖の話

 夜中にふと目が覚め、少しnoteを彷徨うたところ、1枚のサムネ画像に目が止まりました。それがこの記事です。

 LUCA猫と日々<上平こいけ>ikokeさんの投稿です。
「この噴水って、もしかして月山湖?」
コメント欄を通じて確認しようと考えましたが、夜中でもあるし、それほど親しく交流している仲でもないので、一端諦めてネットで他の「月山湖」の写真を探索しつつ
「似ているとも、似てないとも言える」
と、更なる迷宮に迷い込んだ後に、睡魔に襲われて思考と行動を停止しました。

 朝、目覚めてから、あらためて、自分の手持ちの写真を見つつ、月山湖に想いを馳せています。2回しか訪問したことはないのですが、かなり鮮烈な記憶とともにあります。
「人生で1番美味しい水を飲んだ日」
と記憶されているからです。今から15年くらい前のことになりますが、月山湖の傍に、なんてことのない「売店」があり、無料で「お茶」や「お水」を提供してくれていたのですが、ここのお水がとても美味しくて感動的だったのです。もしかしたら、その時一緒にいた女性の思い出とともに、かなり美化されているかも知れません。(個人の感想です、美味しさを保証するものではありません)

 その後、その女性との離別があり、すったもんだがありまして、今もこうして生きてはいますが、
「あの水は、もう1度飲んでみたいものだ」
という想いがずっと燻り続けています。(女性と会いたいとは思いません)
 御存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年11月に山形県の湯野浜温泉に独りで旅行した際に、「あの水」を飲むために、月山湖に立ち寄りました。そして、私が見たのが

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この看板でした。水は飲めず、噴水を見ることもできませんでした。
 しかし、この時の経験が「水商売を始めた役場の話」という創作につながりました。その経緯はこちらの記事で投稿したところです。

この「水商売」の話は、拙著「恋する旅人」に収録しています。
 転んでもタダでは起きないというか、失敗したなら失敗したなりに足掻くのが、私の流儀なのかも知れません。

 月山湖を一緒に訪れた女性とは、生きる道が別れましたが、元気で暮らしていることを信じたいと思います。私は元気とは言えない状況ですが、生きているだけでいいよ、と考えたいと思います。
 離別があり、病があり、それでも足掻いて生きながら、いくつかの著作を遺せたことは、それはそれで悪くないとも考えたいということになります。
 ソクラテスの名言として

「とにかく結婚したまえ、良妻を得れば幸せになれるし、悪妻を得れば私のように哲学者になれる。そしてそれは誰にとってもいいことなのだ」

 と、伝えられていますが、1度は結婚したものの離婚、その後は独身ですので、良妻も得られず、哲学者にもなれなかった私の存在は、ソクラテスに言わせると
それは誰にとっても、どうでもいいことなのだ。
ということになるのかもしれません。
 月山湖を包む、緑の美しさに想いを馳せながら、そんなことを考えた「みどりの日」の朝でした。

 皆様、良い1日を。
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