【創作SS】ネアンデルタールの村から
ネアンデルタール人の村を発見した時の話?
古い話を調べてるね。特徴?背は低く、頭や手足の部位は大きい。後、歌うように会話する。鳥や楽器のような美しい声だった。
もちろん研究しようと、若者を一人を連れて帰った。言葉は通じないが、身振りで一緒に来て欲しいと伝えた。
最初は友好的だった若者も、次第に怯え慄くように見えた。カルチャーショックもあるし、コミュニケーションが不自由なこともあったろう。少しでも慰めになればと、彼らの言語に近いピアノの音を聴かせた。
彼は目を輝かせてピアノを弾いた。
ポポ パ ポ ぺ ピン ポロン
哀しい旋律が、心に訴えてきた。
『帰りたい 僕の故郷に』
儂は自分の傲慢を詫び彼を帰し、戒めにピアノを持ち帰った。
それがそこの【ポポパポぺピアノ】さ。
ピロン ポン パラ
部屋に旋律が響いた。
『I alive here. The world is beautiful』
(本文ここまで)
【ポポパポぺピアノ】
#毎週ショートショートnote
たらはかにさんの「毎週ショートショートnote」の裏お題に挑戦です。
#何を書いても最後は宣伝
書き手としての力不足を感じます。ピアノと聞くと「綺麗な旋律」という概念に捉われてしまい、発想が十分に飛躍しなくて残念です。
けど、まだ伸びしろはあると信じたいです。
noteではふざけた展開が多いですが、今回も素直にお題に取り組みました。オチは無いですが【私はここで生きている 世界は美しい】というのは、私の中での柱のような考えなので、ここで使うことができて嬉しいです。
ちなみに、今回のお話は新井素子先生のグリーン・レクイエムの影響を受けています。ほぼ40年前の作品になります。
さて、脈絡はありませんが、「恋する旅人」と「会津ワイン黎明綺譚」のリンクを貼っておきます。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0B2QJC4YQ/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i2
また、福島太郎は「文学フリマ東京36(5月21日)、文学フリマ大阪11(9月10日)」に出店を予定しています。
また「文学フリマ岩手(6月18日)」は出店の抽選待ちですが、出店できない場合は、遊びに行く予定です。