【創作 題名のない物語 最終話+】カーテンコール
木元・西野 「お読みいただきありがとうございました」
西野 「楽しんでいただけたら嬉しいです。あらためまして、主役の西野です。今日は作者のあとがきにかえて、脇役の木元さんと二人で、作品の振り返りをしたいと思います」
木元 「一応、突っ込みを入れますけど、主役は僕ですよね。出ずっぱりですし、心理描写や独り語りの場面もありますし」
西野 「出番が多いのは確かです。けど、木元さんは「狂言回し」として、舞台の進行役です。中心で話を展開させていたのは西野です。木元さんが脇を固めてくれたから、主役として気持ちよく踊れたことは感謝しています」
木元 「そういう風に言われると、そのとおりです。西野さんの活躍で話が展開してハッピーエンドを迎えました。ありがとうございました」
西野 「そういうことです。勉強しなおして採用試験を受けたり、両親を口説いての一人暮らし、アパート探し、大変だったんですから、私の涙ぐましい努力があってのハッピーエンドですからね」
木元 「はい。ありがとうございました。西野さんの児童福祉の話は、最終話へのギミックだったのですね。僕も途中で「世界の終わり」を仕込んでいましたけど」
西野 「転職と天職はギミックですけど、「セカオワ」は偶然ですよ」
木元 「セカオワの「RPG」が最終話に入る前提で、話が展開していたのでは。作者の好きな「最後は歌で終わる」ということではなかったのですか」
西野 「作者は「RPG」をまともに聞いたことがないまま、木元さんの「世界の終わり」がある稿を先に創り、最終話の原稿を創りました。その時に「せれーのさん」を意識して「青空」の描写を重ねたところで、はじめて「空は青く澄み渡り」という歌詞で始まる歌があったということに気づいて検索したらしいです。それが12月10日のことです」
木元 「じゃぁ、最終話のイメージと「RPG」の世界観のマッチングは、全くの偶然ですか」
西野 「はい。その他に「haro-agein」「言葉にできない」「夢逢」とか、いくつかの歌は意識して稿を創っていますけど、セカオワは最後の最後でプリプリと差し替えになったと聞きました」
木元 「そういうこともあるんですね」
西野 「で、付け加えると、最終話の展開そのものも、12月10日に思いついたらしいです。その直前まで、どういうエンディングにするか思いつかなかったようです」
木元 「じゃぁ、12月10日までは、ハッピーエンドにならない可能性があったということですか」
西野 「そうですよ。それどころか途中で投げ出す可能性もあったようです。セイレーンで難破とか言い訳してましたから。で、最終話の素案を「創る」ことができ、「夢逢」と、その前日譚である今回の物語を「繋げる」ことができたので、一旦完結して、読者の皆さんに「届ける」ことができたということのようです」
木元 「ここで、「つくる、つなげる、とどける」を入れてきましたか。因みに、12月10日の時点では、来週中に完結予定と言っていましたが、急転直下で完結しましたね」
西野 「一つは、何人かの方にコメントをいただいて、舞い上がったみたいです。一つは、二人を早く幸せにしたかったようです。そしてもう一つ、」
木元 「もう一つは」
西野 「みなまで言っては、味気ない。とか言っていました。
さて、あらためまして、急な完結となり、もの足りない部分もあると思いますが、「題名の無い物語」は一旦完結です」
木元 「さっきから、一旦完結と表現しているのが、少し気になりますね」
西野 「はい、良く気づきました。どういう意味でしょうね(´∀`*)ウフフ」
西野・木元 「カーテンコールの最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。作者に代わり、心からの御礼を申し上げます。いつの日か、皆様と再会できることを楽しみにしています」