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【全ビジネスマンに問う】あなたの仕事に価値はあるか? - 私がUserRealを立ち上げた理由

あなたの仕事に価値はあるか?

前提、私はこれを聞かれて即答できる方も、そうでない方も批判するつもりはない。
一方でもし、自信を持って「ある」と回答できない方がいるのであれば、あなたではなく、あなたが所属する企業やこの社会を疑問視し、変えていくべきだと考える。

企業のあるべき姿

企業経営のあるべき姿とは、ファーストリテイリング創業者 柳井氏の考えを借りるならば、

自分たちはどういうことを通じて社会に貢献するのか考え(使命)、
それを実現していくこと(成果)

参考:「経営者になるためのノート」

である。使命は通常、「企業理念」や「ミッション」と呼ばれたりもする。例えばGoogleであれば「世界中の情報を整理し、誰もがアクセスできて役立つものにする」というミッションを掲げており、Googleの登場で実際に世界は大きく動いた。かつては情報を収集するためには図書館に行って、膨大な文献を探し読み込む必要があったのに対し、現在ではインターネット上で簡単に必要な情報にアクセスできるようになっている。回線と端末さえあれば、誰もが公平にアクセスできるという点も非常に素晴らしい。

さて、Googleのような大企業でなくとも、世の中は多くの素晴らしいミッションを掲げる企業で溢れている。これら全てのミッションが実現へと着実に進歩しているのであれば、これからもっと社会は素晴らしくなるだろう。

着実に進歩しているのであれば

一方で、あなたの仕事に価値はあるか?という質問に「ある」と即答できなかった方はどれだけいるのだろうか。私は、多くのビジネスマンと接する中で、「自分の仕事に価値を感じないから、転職を考えている」という趣旨の発言を何度も耳にした。

従業員すらも価値を感じない企業に、果たして社会における価値があるのだろうか。そのような企業は、果たしてミッションの実現へと着実に進歩していると言えるのだろうか。

本記事では、そのような進歩を妨げる要因となる"オバケ"について解説するとともに、オバケを発見した私自身が、社会に対してある一つのお約束をしようと思う。

邪魔するオバケ

さて、世間一般で言う「おばけ」は大小様々、実に多様である。これは、本記事におけるオバケも同じである。業界によっても、企業によっても、その種類は異なるかもしれない。

今回は、私がSaaS業界に身を置く中で見つけた、ある一匹の巨大なオバケを紹介する。他業界であっても、自社で製品を持つ企業であれば、同じようなオバケが住みついているかもしれない。

ヨクナイ商材でも何故か売れてしまうオバケ

ミッション実現の「鍵」は製品(プロダクト)である。
どれだけ立派なミッションを掲げていても、どれだけ優秀な営業チームを抱えていても、プロダクトが良くなければミッションは実現できない。
もちろん、営業チームや、人事であっても、欠けてしまってはミッションを実現することができない。そればかりか企業として、収益を上げることすら難しくなる。
それを承知の上でなぜ、私はプロダクトを「鍵」と呼ぶのか。それは、プロダクトが良くなくとも、利益が出てしまうからである。

とある会社で営業部長をしている知り合いが、昔こんなことを言っていた。
「俺は石ころでも売れる」

これを聞いた当時は耳を疑ったが、世間を見渡してみると、残念ながらこれは真実のようである。
マーケティングやプロダクトの販売戦略次第で、あたかも良いプロダクトのように見えてしまうが、実はそれを使い続けても効果が出ない、ということが往々にしてあるのだ。

ミッションに向き合いきれていないプロダクトでも、販売戦略や営業が優れていれば売れてしまう。これは非常に危険な真実である。

真のオバケはPdMなのか?

ここまで読むと、ミッションの実現を妨げるオバケの真の正体はPdM(企画担当者)のように思えるかもしれない。しかし、私は現役のPdMとしてそれを否定する。
世界には、ミッション実現のために真剣に取り組んでいるPdMが数多くいることを私は知っている。そして、真剣に取り組んだとしても成果が出ないPdMが数多くいることも知っている。

企画は困難を極めているという話

ところで、商売の基本は「創って、作って、売る」である。
・創って = 企画
・作って = 開発
・売る = 営業(販売)

営業職の歴史はとても長い。時代や環境の進化とともに、そのチャネルは大きく移り変わっているものの、その根底にあるノウハウやテクニックの多くは、古くから引き継がれている。

開発職はどうだろう?業界によってはまだまだ職人技の世界であるが、IT業界では、ここ数十年の間でエンジニア職が一気に大衆化した。半導体の進化、クラウド技術の登場、そして生成AIの普及。今や物理学や数学、情報学の知識がなくとも、0からアプリケーションを開発し、リリースできてしまう時代になった。

企画職について考えてみよう。ここは、未だに数十年前のITエンジニアのように職人技の世界である。以下は私が整理している、プロダクト企画の全体像(プロダクト企画サイクル)だ。整理途中のため、モザイク加工している点はご了承いただきたい。

プロダクト企画サイクル


PdMはあらゆる情報を、集中力を切らさず正しく解釈し、そこから仮説を立てて検証を繰り返していく必要がある。さらに、検証を進めていく上では数多くのステークホルダーとの調整も必要となる。そして、職人の採用や育成は難しく、これら全ての仕事を一人のPdMがこなしているというケースも多い。

現代のIT製品開発チームにおいて、プロダクトマネージャーは、極めて特殊で重要な責任を負っている。それは、途方もなく困難な仕事である。もしそんなことはないと言う人がいたら、その人は製品開発のことをまったくわかっていない。

「INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント」より引用

皆様、もうお気づきだろう。プロダクト企画という仕事の困難さこそが、オバケの真の正体なのだ。

オバケに世界を乗っ取られる!? 

さて、ITエンジニアという職業が大衆化した現在、今までとは比べ物にならない数のプロダクト(アプリケーション)が世に誕生し、買われている。
しかし、それらの中で本当に社会に貢献できているプロダクトは、ほんの一握りである。それどころか、時にはそれが悪をもたらすこともある。多くの"ヨクナイ商材でも何故か売れてしまうオバケ"が世に解き放たれているのだ。
どれだけ開発のハードルが下がっても、企画が困難である限り状態は良くならない。

…というのが悲観的な考え方だろう。

ポジティブ人間はチャンスだと捉えている

実は私は、超絶ポジティブな人間である。だからこそ、今の状況はむしろ社会を良くするチャンスだと捉えている。

企画が困難である限り状態は良くならない → もし企画のハードルを下げることができたなら…?

現在、世に誕生している数々のプロダクトは、確かに社会に貢献できていないのかもしれない。しかし、それらの中でも、コンセプトの良いプロダクトは非常に多くある。
これは、開発自体のハードルが下がったことにより、実際に自身や回りの知人が課題を感じた時、それを解決しようとアクションしやすい環境となっていることが大きな要因の一つである。

ということは、だ。
企画のハードルを下げることさえできれば、実際に社会に貢献できるソリューションが、数多く解き放たれるのではなかろうか?

"開発"というピースが埋まった今の状況こそ、社会を大きく変えうるチャンスである。その事実に気付いた私自身の手で、残された"企画"という最後のピースを埋めなければならない。

UserReal

そういうわけで、即座にUserRealを立ち上げた。オバケに対する大きな危機感とともに、大きな可能性を感じたからだ。そして、資金調達はおろか、法人化の手続きすら済んでいないにも関わらず、こうしてプレスを書いている。

UserRealとは、困難とされている”製品企画”におけるスタンダードを構築し、世界中の誰もが、お客様に向き合い続ける製品企画を行えるようになることで、多くの企業における崇高なミッションが実現し、素敵なソリューションと人々の幸せが溢れる社会を本気で実現する集団だ。

我々UserRealは、この場をお借りして、社会に対して以下の使命を必ず実現することを約束する。

今後の展望

実現したい世界観はわかったけれども、具体的に何をするのか知りたい。そう思った方も多いのではなかろうか。
もちろん、私も一人のPdMとして製品企画を生業にしているわけだから、自分が欲しいと思う幾つものソリューションアイディアが頭に浮かんでいる。
しかし、ここでそれを語るつもりはない。

実際にお客様である皆様と対話する中で、より"企画"における様々な課題の解像度を上げ、スタンダードとなるソリューションを提供していきたいのだ。

最後に

そういうわけで、この記事を読んでいらっしゃる経営者やプロダクトマネージャーの方は是非ご連絡ください。プロダクトに対する思いなど、ざっくばらんにお話ししましょう!

連絡先
X(Twitter)のダイレクトメッセージ:@taro_user_real
メールアドレス:kotaro.furusawa@gmail.com

上記の方以外でも、純粋に、私と話してみたいと思われた方は是非ご連絡ください。
本記事ではあえて、私という人間について深く触れてこなかったので、是非直接お話しして確かめていただきたいです。


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