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自由通路は安全安心の証 渋谷サクラステージ訪問録2
昨日のnoteから引き続き、渋谷サクラステージに行った感想を徒然に書きたい。
民間の再開発によって都市のほうも併せて整備するって、実はあるようでなかなか世界的には見ない方法だよな、ってサクラステージの自由通路とか渋谷ストリームの広場とかを歩きながら思った。
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特に建物の中に建物利用者以外が利用できる自由通路がある例は、東京の再開発のビルでは多いけど海外では見ないなぁと思いながら、頭の中をググってみると(調べてはない)、そういえば香港であったことを思い出す。香港島のフェリーターミナルから中環の方向に向かって歩くと国際金融センター(中心)の中を通った。自分で撮った写真は見つからなかったから拾い物だけだけど下のような感じで、自由通路が建物の中を通っていた。日本でいうと横浜の日産本社みたいな感じ。
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不勉強ながらも海外の建物にあんまりそういう事例がないのって、建物内(半外部も含む)の快適な自由通路を作ってしまうと管理上好ましくない人が居ついちゃう問題が多いんじゃないのかなと推測。
そういえば同じく香港の話題だけど香港上海銀行の地上部のピロティには、日曜日になるとフィリピン人家政婦がダンボールハウスを作ってたむろする風景はなかなか衝撃的だった。平日は富裕層の家に住み込みで仕事をしていて日曜日に居場所がなくなる家政婦と、日曜日には営業していない銀行というのが奇妙にマッチした現象だと現地の友人に聞いた。
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あとはセキュリティに守られた中でないと安全に買い物ができない国や地域も多いのも、海外で建物内の自由通路がない要因かもしれない。アメリカには、店先が鉄格子で閉められていて現金と物を小さな小窓でやり取りする商店や、店主が確認してから人を入れる商店とかあるし(そういう店があるエリアは極力行くのを避けるべきです、念のため)、そういう店舗がある街や隣接するエリアの再開発だと、建物内に自由に歩ける通路やそれに面した店なんか治安上設けられないのは当然。
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https://ameblo.jp/usadeganbaru/entry-12316130384.html
一言付け足しておくと、海外の再開発はそういう自由に使える空間を提供するのではなく、低所得者のための住宅をマンションの一部に入れることで公共性を担保していて、これは逆に日本では見られないから、一概に公共性の有無が問題なのではなく、公共性の発揮の仕方が違うだけなんだと思う。
そういえば、サクラステージにも住宅棟はあるが、私ごときでは到底買えない(坪単価1000万円は下回らないそう)ものらしい。
次回はサクラステージでみたARについて書いて見ようかな。
参考:
・渋谷で暮らす155邸「ブランズ渋谷桜丘」が「Shibuya Sakura Stage」に誕生 https://mansiontrend.com/?p=8260