タロウ@まちづくりについてぼやく人

建築・都市計画・スマートシティとかをやっている人 誤字脱字は多め、申し訳ない。

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最近の記事

ハラカド訪問記3 ー商業ビルにデザイン事務所が入居している理由ー

ハラカドの3階に”れもんらいふ”というデザイン事務所が入居している。これもハラカドの特徴的なテナントの1つである。 商業ビルとオフィスビルの賃料を比較すると、一般的にオフィスビルのほうが安価であるといわれるため(注1)、あえて商業ビルにオフィステナントを入れる例は聞かない。例外は団地の1階の”ショッピングモール”的な場所にローカルなオフィスが入居することくらいか。団地再生として長野県佐久市のホシノマチ団地にあるホシノマチオフィス(シェアオフィス)を思い出す。 さて、そこで本

    • 体験型広告付き銭湯 ーなぜ町の銭湯が再開発ビルにテナントして入れたのかー ハラカド訪問記2-2

      前回の記事では、①なぜ商業ビルに銭湯が入居するのが難しいのかという点についての考察をした。振り返ると、生活者に必要不可欠なお風呂の機能を担う銭湯は公共性が高い施設であり、それ故に利用料の上限が定まっているため、民間の再開発ビジネスに乗せるのは難しいから、と考えられる。 今回の記事では、では②ハラカドはどのような工夫で銭湯を不動産としてビジネス上成り立たせているか、について考えを伝えられればと思う。 ②ハラカドはどのような工夫で銭湯を不動産としてビジネス上成り立たせているか

      • 体験型広告付き銭湯 ハラカド訪問記2‐1

        ハラカドの入居テナントで一番異質に見えるのは、おそらく小杉湯であろう。先進的な取り組みで有名な銭湯とはいえ、高円寺のローカル銭湯である。物価高と一般家庭への風呂の普及による需要減から町の銭湯は廃業が続く中で、銭湯が新規の再開発ビルに入り、不動産として経営的に成り立つと考えられたのはとても驚いた。 この記事では、①なぜ商業ビルに銭湯が入居するのが難しいのか、②ハラカドではどのような工夫で銭湯を不動産としてビジネス上成り立たせているか、の2点について考えていきたいと思う ①な

        • 商業不動産の新しいカタチ ハラカド訪問記1

          原宿の神宮前交差点に面して、ハラカドが2024年4月に開業したので行ってみた。 対を成すオモカド(2012年開業、旧東急プラザ表参道)が商業不動産の文脈の中で挑戦的なことを行っていたのに対して、ハラカドは既存の商業不動産の文脈を超えて革新的な取組を実施していたと感じた。 補足すると、一般的に上階になるほど賃料が安くなるのに対してオモカドでは、三階直通のエスカレータ、二階建ての路面店、シャワー効果を期待した屋上緑化によって、上階の賃料下落の抑制が企図されている(らしい)。

        ハラカド訪問記3 ー商業ビルにデザイン事務所が入居している理由ー

          ARと街づくり 渋谷サクラステージ訪問録3

          渋谷サクラステージのにぎわいSTAGE(都補助18号上空の広場)には、ARを体験できるコーナーがあったのでやってみた。 スマホをQRコードにかざすと特にアプリのダウンロードもなく起動でき、使い勝手よし。スマホを広場からの眺望にかざすと、飛行船?潜水艦?のようなフォルムのオブジェクトが数体浮遊する。そのオブジェクトには桜ステージの施設に係るクイズが表示され、シンキングタイムには映画の広告が流れるというものだった。  最近の再開発や街づくりではARやVRなどのXRを活用した事

          ARと街づくり 渋谷サクラステージ訪問録3

          自由通路は安全安心の証 渋谷サクラステージ訪問録2

          昨日のnoteから引き続き、渋谷サクラステージに行った感想を徒然に書きたい。 民間の再開発によって都市のほうも併せて整備するって、実はあるようでなかなか世界的には見ない方法だよな、ってサクラステージの自由通路とか渋谷ストリームの広場とかを歩きながら思った。 特に建物の中に建物利用者以外が利用できる自由通路がある例は、東京の再開発のビルでは多いけど海外では見ないなぁと思いながら、頭の中をググってみると(調べてはない)、そういえば香港であったことを思い出す。香港島のフェリータ

          自由通路は安全安心の証 渋谷サクラステージ訪問録2

          渋谷の谷を埋める建物 渋谷サクラステージ訪問録1

          2023年11月に暫定オープンした渋谷サクラステージに行ってきた。 渋谷は名前の通り”谷”の街である。渋谷駅から、センター街を通りパルコに向かおうとも、Bunkamuraや閉店した東急本店に向かおうとも、西口を出て宮益坂をのぼり青山のほうに抜けようとも、いずれも坂を上ることになる。しんどいのは、JR渋谷駅を利用した場合である。地上2・3階に相当するプラットホームから一度地上に降りたうえで、目的地に向かって再度坂を上らないといけないところである。これは全くの位置エネルギーの無

          渋谷の谷を埋める建物 渋谷サクラステージ訪問録1

          初note

          主に、建築、都市計画、スマートシティ関係をトピックに、訪れた街、読んだ本、最近の気になるニュースなどを徒然にまとめようと思います。