「やらない力」が重要だった
いよいよ3月となり就活が本格化してきたということで、いままで惰性でダラダラみていた漫画,動画,ゲームといった娯楽の類を一切を禁止したら、自分は一体どうなるのだろうか?
そもそも、そんなことが可能なのか?
という実験を、今年のはじめから試している。かれこれ2ヶ月くらいになるだろうか。たまに失敗して、気づいたらyoutubeで四千頭身の漫才でケラケラ笑っていることがあるが、それでもかなり、惰性で浪費していた時間は減った。正直、やればできるもんだと自分でも驚いている。
ケリー・マクゴニガルさんの著書『スタンフォードの自分を変える教室』によると、
やる力
やらない力
望む力
という3つの意思力があるらしい。
自分は今まで、「やる力」にほとんどのエネルギーを使っていた。
今日はこのESを書き上げるぞ!
今日はこれだけの面接練習をするぞ!
今日こそは運動するぞ!
という感じ。
しかし、なんとなく不完全燃焼で一日が終わることが多かった。
どうも、「やるぞ!」だけではうまくいかないらしい、という気がしてきたところでこの意思力の使い方を変えてみよう、と思い立ち、先月からなんとなく、「やらない力」にエネルギーを使うことにしたのであった。
「やらない力」に意思力を使い始めたところ、まず一日が長く感じるようになった。時間を忘れて没頭できる休憩を全て禁止してしまったからだ。
やることがないと自分は不安からか就活対策をするらしく、自然とESや面接対策がはかどるようになった。
ESや面接対策など就活対策に関しては「史上最強の内定獲得術」という本に頼りっぱなしだ。就活全般のノウハウがかかれており、アウトプットの重要性が強調されているためたまに読み返しては気が引き締められる。
意外なことに、「やらない」ことに意思力を使ったことで、今まで「やる力」を使ってがんばってた「ESを書く」とか「面接対策」といった行動が、がんばらなくても自然に実行されるようになった。
なんだ、自分はちゃんとESが書きたいし、面接対策もしたいと思っていたのか。と安心した。
Twitterでよく、「就活しなければいけないのに、時間がとれない」という悩みを見かける。
たとえば「研究室や大学の課題に追われて全然就活する時間がない」という悩み。そこにたたみかけるように「いや、本当に重要なら時間を作ってでも就活するはず」というマッチョな意見で、なおさら自信をなくす。これは自分の今までを振り返ってみても全く共感できる悩みだった。
重要なことのはずなのに時間がとれない、という人は、もしかしたら自分のように、強すぎる刺激に時間を奪われているのかもしれない。
正直言って、自分のような凡人の「就活をしたい」という欲求など、天才クリエイターが生み出したゲームや動画がもたらす快楽には敵わない。
日々、へとへとになるまで働いて、ふと時間が空いたときに何をするかと考える。疲れたときにお酒が飲みたくなったり、甘いものが食べたくなるのとまったく同じように、強い刺激が欲しくなる。そこにカンタンに手に入るゲームや動画がある。気づいたら、「自分だけの時間」が終わっている。
でもそれは、「就活に時間を使いたいという想いがない」というわけではない。単純に、快楽をもたらすものが身近に多すぎるだけ。
だから「やらない力」が求められるのだ。
就活しよう!今日こそ就活しよう!と「やる力」に意思力を注いでもうまくいかないのなら、
刺激から距離をおこう!と「やらない力」に意思力を注いでみると、もしかしたらいつもと違う光景がみえてくるかもしれない。
CM
今回文中で紹介した本です。「やらない力」に意志力を注いで時間を作っても、
行う就活対策が適切でないと思うように成長できません。
この本では就活への心構えから就活のそれぞれのステップにおけるノウハウを教えてもらえるので、作った時間を使って迷わず適切な就活対策を行う手助けをしてくれます。