ヨダカにさえもなれやしない
生きていくにはお金がかかる。
わかっているのに、何もしたくない日は無駄遣いしてしまう。
何もしたくない時は動くことすらもしたくない。だから体もどんどん醜くなっていく。
お金がない。なのに、旅行先での非日常に心を弾ませてしまう。
ただひたすらに現状に嫌気がさす。
醜くなっている自分、怠惰な自分、嫌な真面目さを持った自分。
先輩から貰ったパチンコ代でパチンコをしている時、惨めすぎて泣きたくなった。
ダメでした…と言って得をする小狡さでもあればよかったのに、どうしてもダメだった。
情けなく、だらしなく、その自分を受け入れられずに、なにかわからないものにしがみついて明日もおそらく生きていく。勇気が出るその日まで。
生きていくには、お金がかかる。