販促コンペ・第11回ゴールド、シルバーの『アイデア』抽象化
みなさんこんにちは。
今回は、第11回販促コンペのゴールド、シルバー受賞アイデアの抽象化をしていきます。
前回同様あくまで僕自身のフィーリングで分析・抽象化していきますのであしからず👾
ゴールド:『使用する可能性の高いターゲットの近くに、そっと置いてみる』
課題はご覧の通り。
★「使ってもらう」から
課題の商品は、サンギさんの「アパガードディープケア」
その商品・習慣が新しいモノであった場合は、「購入してもらう企画」という方向性よりは「まず使ってもらう企画」と変換した方向性で考えるとスムーズにいくかもしれませんね。
★ターゲットの明確化・コミュニケーション方法の具体性と優しさ
しかしおそらく「まず使ってもらう企画」と考え始めるチームがほとんどでしょうし、小手先だと絶対被ります。
このアイデアを企画した方々が、なぜ通過し、ゴールドを獲得できたかというと、商品やターゲットに対して他のチームよりも丁寧に調査をし、ターゲットまでの導線を確実に導いていったから。そして「押しつけでないアプローチ」であったからだと僕は考えます。
ターゲットの選定に至るまでの根拠がなされ、商品がターゲットにとって、どのような存在になるのがゴールなのかを示されています。
新しい商品や習慣だと注目してもらうために、ターゲットに対して「ザ・広告」のような企画になってしまいがちかと思いますが、「優しい企画」にするとターゲットに届きやすくなりますね。その事を忘れずにいたいです。
ゴールド:『形を変える』 『勝負する場所を変える(頑張らない努力)』
課題はご覧の通り。
★形を変える
塩を卵型の可愛らしい容器に入れ、塩としてではなくたまご料理のための塩とすることで新しい価値が生まれています。
第11回グランプリのアイデア(スキンライフをペン型にしたアイデア)と通じるところがあります。
★勝負する場所を変える(頑張らない努力)
スライドにも書かれていますが、同じ塩の中で勝負してもどうしてもいつもと同じのや安くなっている商品に目がいってしまう場所での勝負をせず、たまご料理として勝負しています。
孫氏は『兵法』で「負ける戦いをしないこと」を説いていますし、GOの三浦さんの『言語化力』でも「努力しない努力をしろ」と書かれていました。
ビジネスという戦いにおいて、必ず通るべき思考の一つです。
シルバー:『ターゲットの悩みを聞く場を』
課題はご覧の通り。
★ないものは、なにか
このアイデアを見た時「えっ意外にこういうのなかったんだ」というか、「あったとしても広まっていないのが現状なんだな」と思いました。
「ありそうでなかったモノ」を生み出すことは、企画をする上で最上級に難しいことですし、そこに気づいたアイデアはクライアントも世間も動きますね。
緻密なサービス設計がされていて、この課題の答えともいえるそんなアイデアです。
ターゲットの「髪」への意識・温度感をしっかり捉えた、嫉妬すら覚えるアイデアです。販促として素晴らしいと思います。
シルバー:『状況・シーン・言葉を変えること』 『商品+なにか』
課題はご覧の通り。
★状況・シーン・言葉を変えること
日常→家という転換で、アイデアが出されています。
簡単にできるようでちゃんと設計していないと方向性を誤りますし、解像度が低いまま進めてしまうリスクがあるので、定義づけを間違わないようにしたいです
★商品+なにか
販促でよくやられている、「+なにか」を応用したものでもあると思います。
親和性のあるものやダジャレなんかでも販促にはなり得ますね。
シルバー:『使ってもらう』 『使うと使わないをわかりやすく表現』
課題は「「スマートビューONE」をもっと多くの人に使ってもらえる企画」です。広告らしい販促のアイデアかと思います。
★「使ってもらう」から
今回のゴールドのアイデアと通ずるものがあると思います。
認知度を獲得するために、まず商品に触れてもらうことが前提になってくるのではないかと思います。
★使うと使わないとに分けで、特性をわかりやすく示す
一部をスマートビューONEにすることで、特性である「水を弾く」効果をあらゆる場所で見てもらう。その弾いた形に違和感があるほど注目がいきますよね。
特に電車の左半分だけ使われているのは、何でだろうってなりやすいんじゃないかなって思います。
弾き方をデザインされた点が何より優れていたのではないかと思います。
シルバー:『使ってもらう(体験してもらう)』
課題は「両面テープ初心者がDIYで『スコッチ® 超強力両面テープ』を使ってみたくなるアイデア」
★使ってもらう(体験してもらう)
同じくシルバーの「スマートビューONE」と同じような感覚になるのですが、「知名度向上」が目的となる時は、やはり「体験してもらうこと」が販促において、一番であるということが分かります。
★消費者と対決させる
課題の商品『スコッチ® 超強力両面テープ』の長所はその名の通り「超強力」という点。
超強力という点を、「超強力」だと訴求するのでは伝わりづらい。
実際に超強力なんだと感じてもらい、消費者の中で感情を生んでもらうのが一番のコミュニケーション方法であると思います。
このアイデアを見てこのアイデアを思い出しました
【Check この事例】
<ガラスに現金!?>
ガラスの強度をプロモーションするために、ガラスの中に大金が入れています。
「取れるもんなら取ってみろ!」と言わんばかりのクリエイティブを展開しています。
販促コンペのアイデアは、両面テープを貼った素材に実際に触って対決できますが、展開の方向性としては似たものがあるのではないかと思いました。
まとめ
・『ターゲットの近くに置いてみる』
・『形を変える』 『勝負する場所を変える(頑張らない努力)』
・『ターゲットの悩みを聞く場を』
・『状況・シーン・言葉を変えること』 『商品+なにか』
・知名度が低い →『使ってもらう(体験してもらう)』 『消費者と対決する』
以上です。
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