広告業界の歴代の先輩方が、ご自身の本で紹介されていたコピーをまとめ、学びを得る【広告本コピー写経】
#9岡本欣也さんの『ステートメント宣言。』前篇です。
広告本コピー写経
「はじめに」で登場。“ステートメントは手紙である”ということを体現しているようなコピーです。
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「どんな企業にも存在理由がある」で登場。
この時のテーマが「コンセントの、その先へ。」であったとのことで、あって当たり前の存在にまでなった電力会社が、それでもできることは何かと模索しユーザーに寄り添う姿を代弁しているようなコピーだと思いました。
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「プロジェクトを動かすのは300文字の手紙」で登場。
特にここでは“ひらがなには、力がある”というテーマが印象に残りました。
また企画書に対しての岩崎さんの意識も記載されていたので、読み返す点の一つです。
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「ステートメントは、夢を牽引する」で登場。
ここまで具体的に住所や電話番号を入れていることがまず驚きでした。
まさに手紙というか、誰か特定の一人に書いている印象を受けました。
このユニクロのコピーと、架空のありがちな企業ステートメントととの対比をしていて、ありがちな企業ステートメントはどこがダメかということを示していました。
これを意識するだけでもかなりコピーが良くなると感じた指摘でした。
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↑こちらのコピー関連で面白い解説がほぼ日のサイトにありました
↑こちらのコピーにも参考サイトを
「ボディは、添え物ではなく、本体」で登場。
特に最後の岩田屋グループのコピーは口語体があるからというのもそうなんですが、岩田屋の人が話しているようなそんな印象を受けました。
そして、理想には「理想の理想」と「普通の理想」があるという視点。唸りました。
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「ステートメントにまぐれ当たりはありません」で登場。
“コピーは、つくるものではなく、見つけるもの。”
“「つくろう」とする意識。それは言葉を変えれば「力み」”
という点が印象に残っています。
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「自信を失っている企業を、奮い立たせる」で登場。
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「ステートメントは、インナーにも届く」で登場。
事実を元に作られた、伊藤忠商事のこのシリーズ。想いがはっきり乗せられていて好きなシリーズです。
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「書くことの半分は、聞くこと」で登場。
“クライアントの話は要約しないこと”
ニュアンスまでも持ち帰ることは、基本ながらも難しいところですよね
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「見出しを後回しにしない」で登場。
これコロナ禍の今まさに、日本に欲しい言葉なのかもしれないと思いました。
<思い出しコピー>
「ニッポン」系で思い出しました。少し言葉が強い分批判もありましたが、コロナウイルスが流行って、今まで頑張らなくてもよかったことが明確になった時勢に上手く乗せていると思います。
余談ですが、この「がんばるな、ニッポン」というフレーズは1993年のフジテレビのポスターからの引用ではないかとも思っています。
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「考えてから書くのではなく考えるために書く」で登場。
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次回【広告本コピー写経】は、#10岡本欣也さんの『ステートメント宣言。』後篇