飲み物の話
水がすき。
この世でいちばんおいしい飲み物って水だと思う。
昔から、ずっとそこは変わらない。
ジュースにはあまり惹かれず、水ばかり飲む子どもだった。
ただ、最近寒くなってきて、だんだんと水すら飲まなくなってきていて、自分でもよくないなと思ってはいる。
でも忘れちゃうんだもん。
ごめんね、わたし。
学生時代も、周りの人たちは、ペットボトルのお茶とか、コンビニで買った紅茶、ジュースで喉を潤すなか、わたしはただひとり、家の水道水を入れた水筒を持ち歩く日々だった。学食はほとんど利用せず、弁当派だったのもあって、「女子力高いね」と言われていた。
それは解せない。女子力とか関係ないだろう。
社会人になった今もそう。学生までに比べると、周りも水を飲んでいたり、マイボトルを持ち歩いている人はいたりするけど、「ただの常温の水道水」を愛してやまないのはわたしだけ。
みんな、水道水飲もうぜ。田舎だから匂いも気にならないし、普通においしいから。
書いてて気づいたけど、わたし「水」がすきだけど、たぶんもっとすきなのは「家の水道水」だわ。
そんなわけで、基本的には水ばかり飲みまくり、途中から紅茶好きになり、コーヒーも好きになり、それでもなんだかんだで水がNo.1という水過激派を貫いているわけだけども、今日、はじめて口にした飲み物について記しておきたい。
「アーモンド効果」である。
もう、10年くらい経つのだろうか。
発売されたときから、ずっと気になっていた商品。
でもなぜか、ずっと飲んでこなかった飲み物。
水好きすぎるあまりなのか、はたまた単純にケチだからなのか。
自販機やコンビニ、スーパーなどで飲み物を買うのがものすごく苦手で、旅行時以外はほとんど飲料を外で買わない生活をしている。
普段の生活でどうしても買うときは、誰かともう少し一緒にいたい時とか、車に乗せてもらったお礼、つまり渡す用とか、あるいは推し活の一環か。それくらい、飲み物を買わない。とにかく「家の水道水」がすきなのだ。
でも、カフェとかは別。むしろ好き。全然躊躇しない。どうやら別物としてみているようだ。
なぜか、一昨日買い物に出かけたとき、「あ、飲みたいから買おう」という気持ちに初めてなった。
今まで、飲みたいと口で言いながらも、絶対に手に取らなかったのに。
価格にして、約130円。買い物といえば大きい買い物ばかりする自分にとって、破格。
でもものすごく高く感じた。
それは、別に「アーモンド効果」の値段が高い!不相応だ!と言っているわけではない。
わたしにとって、「価値が高い買い物」だったのだ。
買ってすぐに飲んでもよかったけど、なんとなくいまはその気分じゃないと思い、ようやく1時間前くらいに口にしたわけだけれども。
めっっっっっちゃおいしいじゃん。
絶対自分好みだと思っていた。
でも、ここまで好みだとは思わなかった。
冷たい飲み物はあまり得意じゃないのに、冷蔵庫から取り出してすぐに口に入れ、あっという間に飲み干してしまった。
飲み物で感動したの、久しぶりな気がする。
でも、こんなに感動して、自分好みの味に出会ったくせに、わたしがアーモンド効果を再度飲むことになる日は、いつになるのだろうか。まったく検討がつかない。
おいしいし、高いわけでもないし、きっと体に良いのに。
ナッツ類は、定期的に買って仕事のお供にしているのに。
なぜかわたしは、水、茶類、コーヒーしか基本的に飲もうと思えないみたいだ。
そんなところに頑固さが出ているとは思わなかった。発見だ。
ありがとう、アーモンド効果。おいしかったよ。またいつか、会おう。
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