#68 私の通学
私は普段、自転車で通学している
高校入学のタイミングでありがたいことに電動自転車を買ってもらった
電動自転車というものは素晴らしい
一度あの力を借りると二度と普通の自転車には乗れなくなる
ペダルが鉛のように感じて漕ぎ出すことはできない笑
だけど電動自転車は私の非力な脚力でも十分に前に進む
頑張れば5分ぐらいで着くことができる
だけど雨の日はそうとはいかない
小雨の日はレインコートを着ていけばなんとかなるけど、しっかりした雨は自転車では難しい
だから徒歩になる
湿度の高いしジメジメする
傘のさし方にセンスがないのか濡れていく制服
ついでに水没していくカバン
ローファーに容赦無くは入り込む水たち
何にもいいことがない
だけど、帰りには条件付きでいいことがある
その条件は快晴
帰りが快晴の時はまず、荷物が一つになるようにカバンを整理
傘はカバンのポケットに柄を差し込むと手ぶらになる
そこでスマホを取り出して音楽アプリを開きイヤホンをセット
ももいろクローバーZの走れ!かBLAST! を聴きながら歩いて帰る
これが至福の時間だ
どちらも応援ソングでとても元気になれる
快晴の5月ぐらいの気温が1番良い
前まではバスで帰っていたけど、なんだか味気ないのと二駅だけに220円支払うのは親に申し訳なくてやめた
音楽を聴きながら帰る徒歩の15分はなんとも素晴らしい
簡単にいうと黄昏ている
物語の主人公になった気分にさせてくれるこの二曲は自転車通学の日には聴くことができない(イヤホンなど音が遮られるものをつけて自転車に乗ってはいけないから)
帰りも雨だと傘をさしながらになってしまうので難しい
快晴の空の下、主人公になった気分で物思いに耽る自分が1番恥ずかしいけど、1番好きな時間である
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