【アイソメリカPV】内羽根式の革靴の羽根の開き方について考える。
日曜日に、「白昼夢の青写真」という作品の音楽ライブイベントに行ってきました。
その前に所用があって、新宿区内をうろうろしていた(迷子になっていたとも言う。)のですが、イケてる若い男の子の中での流行り(いわば、お洒落の最先端。)と、自分との格好との差に、かなり驚きました。
むろん、45歳の自分がそんな格好をしていても、ぶっちゃけみっともないだけなのですが。
ただ、なんだろう。アイテムの合わせ方しかり、バランスの取り方しかり、サイジングの選択しかり、自分の引き出しにはないけれど、いまこの年齢の私が取り入れても悪くないってものが結構あって。
洋服を纏うということに関し、そうした文法を持たない自分に、センスの老化みたいなのを感じたんですよね。
ちなみに当日は、66モデルのブラックデニムを履いていましたが、いまジーンズを履いてる若い子、特にジャストなサイジングでデニムを履いてる子は、本当に少なくなりましたね。
45歳という年齢のおっさんとして、そのダサさが最適解なのか、ただ単純にダサいだけなのか、ちょっと分からなくなりました。
ファッションは、誰かに認められたいという類いのものでもないので、その意味ではどうでもよいことなのですが、自分の立ち位置とか、周りの在り方についてはちゃんと理解しておきたい、という気持ちとはまた別なのですよ。
やっぱり洋服って面白いなぁと思います。
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ライブでは、新作の「アイソメリカ」の告知PVが流れました。めちゃくちゃ面白そうでした。
しかし革靴警察の私は、結人の靴の羽根の部分を見て、「サイズが合ってない!」と思ってしまいました。
なぜか。
羽根が、完全に閉じちゃってたんですね。
羽根というのは、この部分。
フィッティング的にもビジュアル的にも、羽根の部分はある程度開いているのが理想的です(馴染んでくると、少しずつ閉じてきますが。)。
↓ここが開き過ぎていている場合は、サイズが小さい。履いていても辛いと思いますし、ぱっと見からしてムチムチしてるはずなので、ちとかっこ悪い。
逆にここがぴっちり閉じちゃってるのは、サイズが大きい。たぶん、履いていても違和感を覚えるはず。新品時で既に閉じちゃってたら、羽根が被ってきちゃって、後々厳しいかも。
↑は私物で、もともと特にサイズが大きかったわけでもないのですが、20年以上履きこんでいたら羽根がほとんど閉じてしまい、不細工なシワが寄ってしまいました。
こうなると、やはり美しくない。
理想的な内羽根式の羽根の開き具合がどの程度か、というのは、履き心地という面では、1〜1.5cm程度だろうと言われています。
見た目的には、もう少し狭い方がよいかもしれないと思う一方で、手持ちの革靴で、一番きれいな開き方をしていると思ったのは、これ。
ジョンストン&マーフィーのクラウンアリストクラフト(ひらたく言えばビンテージ)なのですが、やはり1cm〜くらいは開いているだろうか。
ただ、あれこれ書いておいて今さらなんやねんって感じなのですが、例えばビスポークシューズだったら、羽根の遊びなんて、別に要らないとも思うんですよね。
そもそも、レースアップ時の締め付け具合を調整するためのものなので。
実際、「日本人の足型に合ったラストの追求」を標榜しているロイドフットウェアのダウニングには、ほとんど羽根の開きはないのに、履き心地は快適そのもので、変な皺も寄ってない。
まあ、レディメイドである以上、全てにおいて100点満点ということはあり得ないので、個性を大切にしながら、愛でていければいいかな、と思います。
*
私の人生、残りは短くて20年、長くて45年てとこでしょうけど、手持ちの全ての革靴に対して「履ききった!」と思えるほどに履き倒すことは、99.99%無理でしょう。
それでも、絶対履いてみたい、と思う革靴が、まだ最低でもあと6足ほどある。
やはり、足が足りない。
そんな感じです。
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