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【3分で読める】曲の歌詞から小説のワンシーンを想像した。

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大好きな曲の歌詞を元に、ショートシナリオを作成しております。 あなたの好きなあの曲も、きっと珠玉の物語に。
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#歌詞

【1分で読める】「夜に数えて/MOROHA」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞の…

昼、ランチにて。「今ってどこのコンビニでも普通にコーヒー買えるじゃん」 「うん」 「あれっ…

【1分で読める】「はいよろこんで/こっちのけんと」を聴いて小説のワンシーンを想像し…

佐藤明は、満員電車の中で汗ばんだワイシャツの襟元を緩めながら、スマートフォンの画面を見つ…

【3分で読める】「ロンリー/阿部真央」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解…

信号待ちをしていると、少し前の方で自転車に乗る男子大学生が手を振っているのが見えた。手を…

【3分で読める】「SPECIALZ/King Gnu」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞の…

浮かれた空気感は、やけに熱気を帯びていた。これまでに抑圧されてきた日本中のストレスの捌け…

【3分で読める】「Strawberry Margarita/ELLEGADEN」を聴いて小説のワンシーンを想像…

怪訝そうな顔をする彼女を無視して、タバコに火をつける。 窓から見える街明かりがまたひとつ…

【3分で読める】「Mountain Top/ELLEGARDEN」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【…

作業をするために入れたコーヒーはもうすっかり冷めきっていて、飲む気にならない。描こうと意…

【3分で読める】「ノーチラス/ヨルシカ」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解釈】

円形の窓にもどかしさを感じるのは私だけだろうか。 折角海の深部を見ることが出来る船の地下室なのに、見た目の可愛らしさを重視するあまり、可視領域を狭めてしまっている。これでは本末転倒ではないか。そんなことを考えながら、ぼんやりと船内の様子を眺めていた。 そんなことを考えているのは、きっとこの場で私ただ一人だろう。私と同世代くらいのワンピースを着た女性、海の底を眺めようと必死に窓に顔を擦り寄せる子供達。私以外の全員が皆、海の深世界に夢中の様子である。 美しいものを純粋に美しい

【3分で読める】「うるうびと/RADWIMPS」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞…

「うるう日に産まれたってことは、まだ五歳だね」 「どういうこと?」 「誕生日、まだ五回しか…

【3分で読める】「残響散歌/Aimer」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解釈…

池袋行きの電車に乗り込む。駅まで走ってきたので、息切れを抑えることが出来ない。ハンカチで…

【3分で読める】「君と羊と青/RADWIMPS」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞…

叩いたハイハットが震える。 その振動が壁に反響して、部屋全体に鳴る。 防音加工が施されて…

【3分で読める】「Sign/Mr.children」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解…

今日は風が強い。木枯らしが、落ち葉をびゅうっと吹き飛ばす。 そろそろ冬に差し掛かる頃だ。…

【3分で読める】「裸の勇者/Vaundy」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解釈…

きっとこれが引き際なのだろう。呼吸は浅くなり、息をするたびに胸のあたりが苦しい。奴に裂か…

【3分で読める】「よふかしのうた/Creepy Nuts」を聴いて小説のワンシーンを想像した…

ゴトン、と缶ジュースが落下する音が鳴る。 家のすぐ側に配置されている自動販売機。僕はその…

【3分で読める】「ペンディング・マシーン/Official髭男dism」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞の意味】

私はカシスオレンジだけで十分に酔ってしまうような女だということを忘れていた。私の手には、意味もなく丸い形をした氷の入ったロックグラスが収まっている。その底には、オレンジがかった透明感のあるウイスキー。 とっくに氷が溶けてしまって少し味気ないけれど、もはや味があってもなくても関係なかった。アルコールが感じられる飲み物であれば、なんだって良いのである。 「仕事帰りです?」 さっきまでフロアで踊っていた男が、隣のシートに座った。 フォーマルなスーツを着ている。年齢は私よりも少