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【3分で読める】曲の歌詞から小説のワンシーンを想像した。

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大好きな曲の歌詞を元に、ショートシナリオを作成しております。 あなたの好きなあの曲も、きっと珠玉の物語に。
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【1分で読める】「夜に数えて/MOROHA」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞の…

昼、ランチにて。「今ってどこのコンビニでも普通にコーヒー買えるじゃん」 「うん」 「あれっ…

「メロウ/須田景凪」の青い温度とは結局何を示しているのだろうか?【考察】【歌詞の…

「スキップとローファー」が面白くて全巻まとめ買いしてしまった。アニメの存在を知っていたく…

【1分で読める】「UNDEAD/YOASOBI」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞の意…

中村悠太は、大学2年生。毎日がルーティンの繰り返しで、何か大切なものを失っているような気…

【1分で読める】「はいよろこんで/こっちのけんと」を聴いて小説のワンシーンを想像し…

佐藤明は、満員電車の中で汗ばんだワイシャツの襟元を緩めながら、スマートフォンの画面を見つ…

【3分で読める】「オーバーライド/重音テトSV[吉田夜世]」を聴いて小説のワンシーンを…

霧雨が降り注ぐネオ東京の夜。高層ビルの狭間に埋もれた小さなアパートの一室で、雨宮凛は瞬き…

【3分で読める】「ロンリー/阿部真央」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解…

信号待ちをしていると、少し前の方で自転車に乗る男子大学生が手を振っているのが見えた。手を…

【3分で読める】「SPECIALZ/King Gnu」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞の意味】

浮かれた空気感は、やけに熱気を帯びていた。これまでに抑圧されてきた日本中のストレスの捌け口の役割を担うのが、ここ、渋谷である。 夕方のオレンジがかった空は消え、今では黒で覆い尽くされている。人工的な灯りがあちらこちらで揺れ動いているので、別に歩くのに困ることはない。 それよりも不都合なのは、身動きが自由に取れないことだった。車道歩道に関わらず人がごった返していて、振り向くことすら難儀だった。これではアイツと合流するのにも、相当苦労することが予想される。 ポケットのスマホ

【3分で読める】「Strawberry Margarita/ELLEGADEN」を聴いて小説のワンシーンを想像…

怪訝そうな顔をする彼女を無視して、タバコに火をつける。 窓から見える街明かりがまたひとつ…

【3分で読める】「残機/ずっと真夜中でいいのに。」を聴いて小説のワンシーンを想像し…

ゲームのコントローラーが壁に弾んで、そのまま二つに分かれてしまった。ウヌにはワシが何を言…

【3分で読める】「花の塔/さユり」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解釈】

壁の周り沢山の長い蔦が這っていて、この病院の外観はお世辞にも”見た目が良い”とは言えなか…

【3分で読める】「Mountain Top/ELLEGARDEN」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【…

作業をするために入れたコーヒーはもうすっかり冷めきっていて、飲む気にならない。描こうと意…

【3分で読める】「Habit/SEKAI NO OWARI」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌…

「このクラスには、泥棒がいます!」 そんな突拍子のない一言が教室に響き渡った。それまで静…

【3分で読める】「ノーチラス/ヨルシカ」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞…

円形の窓にもどかしさを感じるのは私だけだろうか。 折角海の深部を見ることが出来る船の地下…

【3分で読める】「あの夜を覚えてる/Creepy Nuts×Ayase×幾田りら」を聴いて小説のワンシーンを想像した。【歌詞解釈】

急いでいるつもりはないのだけれど、次第に歩調も早まる。坂の下の方に向かって伸びる私の影が、私の落ち込んだ心情を表すように、ぐにゃぐにゃと曲がっている。 嫌なことがあった時、私はわかりやすく表情に出てしまうタイプらしい。今日もバイト先の店長にそれを見抜かれて、なんとなく一日中居心地の悪さを感じていた。ボーッとしていたせいでコーヒーをこぼし、制服のシャツに染みを作ってしまった。 たかが男に振られたくらいで、ここまで心が沈む女だとは自分でも思わなかった。いや、たかがで済ませるに