役割をシェアするチームはうまくいく
シェア・ド・リーダシップ。
名前の通り、リーダーの役割(責任)をシェアするリーダーシップの形。
リーダーという役割に潰されてしまうヒトの多くは、『リーダー』というよく訳の分からない肩書きに対する各々の幻想に振り回されているのではないのかな?と思います。
私もそのうちの1人で、20代半ばで店長になった時、誰よりも売らなければならない、会議でのプレゼンもしっかりハキハキしなければならない、歩くスピードも先輩のようにカツカツ歩かなければならない。舐められてはいけない。VMDも、数字分析も、、、、と、自分の個性を全く発揮しないリーダー像に取り憑かれていた時期もありました。
けれども、自分でないものになれるワケもなくカリスマにはなれず、試行錯誤の結果、メンバーに頼ってみんなに助けてもらって、チームとして強いことを最重要の自分の責任としてきました。
肩肘はらず、自分らしく、そしてあなたらしく、自分以上のスターを作り、皆で信頼しあい、褒め合い、助け合うチームのカタチ。
実際のところ、この『シェアドリーダーシップ』という言葉を知ったのは、ここ1年くらいのことで、この概念を知った時『私の作ろうとしていた組織の形はこれだーーーー!』と超興奮したんです!
マネージャーのような地位にいる人だけでなく、他のメンバー全員がリーダーシップを発揮できることを前提にした理論。シェアド・リーダーシップがどのようなもので、なぜ有効なのか、職場をそのような状態にするために何が必要かなどをリーダーシップや組織行動論の最先端の理論や研究成果を取り入れつつ解説。
シェアドリーダーシップとは?
「シェアド・リーダーシップ(shared leadership)」とは、職場やチームのメンバー全員がリーダーシップを発揮することを指す。
リーダーシップとは、組織やチームの目標を達成するために必要な、他のメンバーに与える影響力のこと。一般的に「経営層やマネジャーといった権限保持者に必要な素養」と考えられがちですが、そうではない。
ビジネス環境の変化が激しくなる今、組織の力を高めるために、一人ひとりがリーダーシップを持って活躍できる環境づくりが求められる。
少し、分かりにくいかもなのですが、私なりの解説をすると、
『肩書き』に役割をつけるのではなく、チーム全体の役割を細分化して『個人の能力』に小さな役割をつけ、小さなリーダー(責任)を作っていくイメージです。
例えば、小売業の店舗がうまくいくためには、
「売上」「商品」「顧客」「シフト」「オペレーション」「レイアウト」「販促」「メンバーモチベーション」「メンバースキル」などの、
開発(長期視点での戦略・挑戦)と管理(短期視点での戦術・安定)が求められますよね。
そして、そのどれもを店長を最高責任者にすることが多いのではないでしょうか?
シェアドリーダーシップでは、店舗の中でその能力が高い(もしくは好きな)ヒトがその役割のリーダーをするのです。
例えば、『若年の店長で店長になったばかりで、接客が最高!後輩育成も興味を持っている。逆に数字分析やシフトコントロールはまだまだ未熟』というチームがあるとします。
A:既存のリーダーシップ
A:肩書きに役割をつけるので店長が数字分析が苦手でも数字分析が役割。
B:シェアドリーダーシップ
B:個人の能力に役割をつけるので、店長には得意な接客と、接客面での後輩育成を役割とします。シフトは一旦、マネージャーが受け持ち、数字分析は分析が得意な副店長に役割を振ったり、数字分析の後の接客から見えるアクションの具体化を店長の役割に。他にも細分化した小さな役割を新人さんにまでつけるのです。
このままの感じでいくと、この先どんな風になりそうでしょう??
シェアドリーダーシップの効果
A:既存のリーダーシップ
A:肩書きに役割をつけるので店長が数字分析が苦手でも数字分析が役割。
→苦手が店長を支配し、得意だった接客が集中できなくなる
→焦っている店長の顔色をメンバーが伺うようになる
→役に立てていない自分をメンバーがそれぞれ価値がないと感じ始める
→チーム全体が悪循環に
B:シェアドリーダーシップ
B:個人の能力に役割をつけるので、店長には得意な接客と、接客面での後輩育成を役割。シフトは一旦、マネージャーが受け持ち、数字分析は分析が得意な副店長に役割を振ったり、数字分析の後の接客から見えるアクションの具体化を店長の役割に。
→得意の接客で自信を持ちながら、後輩育成でも成果を出す。
→苦手な部分を助けてもらっているメンバーに感謝の気持ちが生まれる
→仲間の役に立てていることと本来店長がする仕事ができることで副店長の自信とモチベーションが育つ
→ありがとう文化の醸成
少し、極端な例で書きましたが、実際にあるあるなのではないかと思います。
VUCAの時代に適したリーダーシップ とは?
それに、時代の流れとしても製造業が主で大量生産でうまくいっていた時代と、現在の時代の流れの早いVUCAの時代のリーダシップ像は変わって当然と思うのです。
多様なニーズや状況を抱えたお客様相手の接客業なら尚更。
まとめ
役割をシェアするチームはうまくいく!
それは、リーダーが「ありがとう」と「ごめんね」「教えて」「おかげさま」と謙虚に仲間と向き合う風土が作れるからなのです。
そんなシェアドリーダーシップの風土を作るには、リーダーは
①仲間の得意や興味に役割を渡す
②仲間の成果のためにフォロワーシップを発揮する
③仲間と一緒に同じビジョンを目指す
大きく分けるとシェアドリーダーシップをチームに根付かせるためにすることはこの2つです。
2つの具体例は、次の機会に。
みなさんと、みなさんの仲間が自分らしくイキイキと毎日を過ごせますように!
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