メディカルハーブの活用方法
☆犬のことをもっと知るトリビアその30
ご飯やハーブティーとしての活用法以外にも植物の恵みを活用する方法があります。
☆チンキ剤
犬の消化の特性から、ハーブを直接消化すること、つまり植物の細胞壁を壊して有効成分を取り入れることは難しいという面もあります。
それをより摂取しやすい状態にするのがチンキ剤です。
チンキ剤とは、アルコールや食用のグリセリンにメディカルハーブを漬け込んで抽出した基材のことです。
ハーブティーに比べて濃度が濃いこと、ハーブに含まれる水溶性・脂溶性どちらの成分も抽出できることが特徴です。
煮沸した瓶にハーブを入れ、しっかり浸かるまでアルコール又はグリセリン(食用)を注ぎ、1日1回振り、2〜8週間漬け込み、濾してから遮光瓶に入れてできあがりです。ごく少量をご飯に混ぜたり、外用として用いることもできます。
※アルコール度数20度以上のもの(ウォッカなど)
※アルコールの匂いが好きではない犬もいます。アルコールを飛ばして使うようにします。
※出来上がったチンキ剤には必ず作成日と原材料をラベルに書いて貼っておくようにします。
◎カレンデュラのチンキ剤
トリビア28で書いたカレンデュラクリームはカレンデュラのチンキ剤から作ります。
☆温湿布
これからの季節にもおすすめなのが、ハーブを使った温湿布です。
鍋に水を入れて沸騰させ、火を止めてハーブを入れてしばらく蓋をして蒸します。それを濾して洗面器などに入れ、高温に気をつけながらタオルを浸して絞ったもので温湿布をします。
◎ジンジャーを使った温湿布
腎臓の機能が低下したり、病気の予防として愛犬の背中側の腰の辺りに温湿布として活用します。熱すぎず、また直ぐに温度が下がらないよう乾いたタオルを乗せてゆっくり温めます。冷めたら再び浸して絞って腰部に乗せて温めます。
ショコラが腎臓の値が高値になって、点滴をしていた頃、家に帰って何ができないかと試した方法です。
じんわり温め、ごく軽いタッチで指圧したりしていました。温湿布で温まって、ショコラはとても気持ち良さそうにリラックスしてくれました。
これからの季節に、愛犬を冷えから守るケアにおすすめです。人も一緒にできますね。