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タイトルが思い出せない #2 「唾かけなんちゃら」

今日も今日とて、本のタイトルが思い出せない。
あぁ、もどかしい。


Question

その本について覚えていることは以下の通り。

  • 日本の小説

  • 唾かけババアみたいな渾名つけられた大学生Aが登場する

  • 大学生Aは男性・主張強めキャラ・リーダーシップ取りがち(ただし適性は低い)

仕事中「自分唾飛ばして話しがちだなあ」と思ったはずみで、このくだりがぽんと頭に浮かんだ。

Answer

『死にがいを求めて生きているの』 朝井リョウ/著 中公文庫 2022

記憶していた部分

 ——妖怪唾吐き、今日もすげえ飛ばしてたな。アレほんとやめてほしいわ。
 トイレのドアの向こう側から自分の陰口が聞こえてくるなんて、それこそつまらない青春ドラマのようだと思った。自分が妖怪唾吐きと呼ばれていたなんて、そもそも自分の口からそんなにも唾が飛んでいたなんて。あらゆることを、与志樹は、その瞬間まで、全く知らなかった。

(pp.247-248より)

記憶内容の補正

  • 「唾かけババア」→「妖怪唾吐き」

  • この章の語り手である安藤与志樹は注目を浴びるのが好き。

  • 「主張強め」「リーダーシップ」云々のイメージがあったのは、自分への注目を集めたいがゆえに、ビブリオバトルに積極的に参加したり、学生運動の代表になっていたから。

なお、与志樹はこの小説における主人公ではない


ついでに唾関連で、もうひとつ印象に残っていた部分を引用する。

 唾だ。
 雨なんて降っていない。与志樹の手の甲を濡らしていたのは、雄介の唾だった。

(p.291より)

補足すると雄介は主人公の一人。
なんのこっちゃ分からない人は、とりあえずこの本読んでみてほしい。
説明するの面倒。解説するのは野暮なので。

Comment

検索にかけることなく、20分ほどで思い出せた。
自分の記憶力を褒めたい。

『死にがいを〜』は、螺旋プロジェクト内で連載された小説のひとつ。
(このプロジェクトをご存じの読書好きはいるだろうか?)
シリーズの中で一番好きだったので、文庫化を待って購入したのだった。

ところで、この文庫本の奥付裏に「特報 螺旋プロジェクト第2弾始動」とあるけど、その後どうなったのだろう。
調べたけど分からなかった。誰か情報求む。

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