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2015年4月の記事一覧
古代のタミル人が日本まで来ていた?
インド旅行を前に、国語学者の大野晋さんによる『弥生文明と南インド』を読んだ。南インドの文明が3000年前に日本にやってきて、それが弥生時代を開く原動力になったという説である。
この本より前に、著者の大野さんは、古代日本語と古代タミル語(インド南部の言葉)が似ていることを見つけ、日本語の起源はタミル語ではないかという説を発表している。しかし、この説には異論もあって、というか、言語学者からはあり得な
緑の革命は、現地の人にとって良かったのか悪かったのか
緑の革命とは、1960〜70年代ごろ、世界銀行やアメリカの財団の主導により、新しい穀物の品種を導入するなどの技術を用いて、発展途上国の農業の生産性を上げようした試みである。まずメキシコやフィリピンで成果を上げたあと、インドではパンジャーブ州が実践の場所として選ばれた。
具体的には、小麦の場合、矮性品種の種が持ち込まれた。矮性品種とは背が高くならない品種で、肥料をたくさん与えても倒れることがなく、