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【台湾】噴気がもくもく!台北最高峰「七星山」に登ろう【陽明山】
こんにちは!踏青工作室です。
台北は盆地で四方を山に囲まれていますが、折角ならその最高峰を登ってみたいもの。台北の最高峰は、台北の北部、陽明山エリアにある七星山(チーシンシャン)です。
台湾では珍しい火山、七星山(1120m)
七星山を擁する陽明山の山塊は、台北市街から見て北側にあり、ビルの間や台北101の展望台の他、象山などの高台からも目にすることができます。ご旅行中に、あれっ台北にこんな大きな山があったの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この陽明山エリアは大屯火山群という複数の山から構成されており、国家公園に指定されています。日本には火山活動で出来た山が各地にありますが、台湾は隆起で出来た山がほとんどで、実は火山はあまりありません。
また、陽明山は山域を表す名前で、陽明山という単独の峯はありませんので地図を見る際には注意してくださいね。
パーミッションは不要
国家公園に指定されているものの、高山とは違いパーミッションは不要で自由に登ることができます。
七星山の主な登山口は3つ ①②③
①苗圃(ミャオプー)登山口:標高560m
七星山の南側にある登山口。近くにビジターセンターと国家公園の管理事務所があります。またビジターセンターから少し下ったところに市内から来るバスのバス停(陽明山站:標高433m)があり、沢山のバスが運行しています。
②小油坑(シャオヨウカン)登山口:標高815m
七星山の北側にある登山口。ビジターセンターあり。箱根の大涌谷のように、爆裂口から蒸気が立ち上っている様子を見ることができます。ここと次の③冷水坑登山口を結ぶルートが、台北大縦走(タイペイグランドトレイル)の第3段の一部になっています。山頂まで標高差約300mと一番登りやすいルートかも。
③冷水坑(ロンシュイカン)登山口:標高746m
七星山の東側にある登山口。こちらにもビジターセンターがあります。登山口の近くに夢幻湖という小さな湖や無料の公共浴場(温泉)があります。七星山東峰を経由して主峰山頂へ出るルート。
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参考までにエリアの地図です。登山口はそれぞれ、①は左下(南)、108園内循環バスの童軍站からもアクセス可。②は上(北)、③は右(東)という位置関係になります。
市内から直接アクセスしやすいのは、①と③になります。
3つの登山口を結ぶ園内循環バス
108バスが上記の三つの登山口を結ぶように園内を時計周りにぐるっと走っています(陽明山總站→①(童軍站)→②→③、③→陽明山總站の順)。
別途アクセス詳細にてご紹介しますが、台北市内と②小油坑を直接結ぶバスは1717のみで、本数も限られています。②から登り始めたい方は、まず①の下にある陽明山總站からこの園内循環バスを使って②へアクセスすると便利です。
ちょっと注意!似ているバス停の名前
上述の108の園内循環バスは「陽明山總站」バス停が起点ですが、その他の台北市内からくるバスは近くの「陽明山站」という別のバス停発着です。この二つのバス停は距離は近いのですが、違う場所ですので注意してください。
※例外は260、260區と紅5バス。これらはどちらのバス停にも停まります。
下山後には
MRT劍潭站から人気の夜市である士林夜市を訪れたり、MRT北投站から日帰り温泉に寄ったりするプランを考えることも可能です!私も下山後に士林夜市に寄り道したことがあります。
☆サンプルルート☆ ①→②
ここでは、①苗圃登山口(登山開始)→分岐→七星山東峰→分岐→七星山主峰→②小油坑登山口(下山)というルートをご紹介します。登山にかかった時間は、登り約3時間、下り約1時間、休憩30分の合計4時間半でした。
私は、MRTとバスの乗換が億劫だったのもあり、台北車站から陽明山総站まで直通の260バスで行き、①苗圃登山口へ向け歩き出しました。
※台北車站から陽明山総站までは、平日朝の時間帯で約1時間でした。
※ほとんどのお客さんはここで108の園内循環バスに乗り換えていました。
陽明山総站から①苗圃登山口の間にビジターセンターがあり、トイレを済ませたり水分の補給、パンフレットをもらうことができます。
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①苗圃登山口からは石積みの遊歩道状態が続きます。
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この先もしばらくは石積みが続き、道標もしっかりあります。所々、登山道脇の藪の中にバリエーション的な踏み跡も見えます。
9合目まで登ってくると視界が開け、七星山主峰と東峰のコルに出ます。ここは丁字路で、まずは南側の東峰に登ることにしました。(主峰は北側。また東峰は③からのルートに含まれます)
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東峰に上がってみると、北側の主峰とそこにつづく道が見え、これから自分もあそこへ行くんだなとワクワクします。
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写真中央の二又が分岐点、私は左から①からのルートを上がってきた。
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②小油坑登山口から上がってくるルートは、高低差300mで一番登りやすく、軽装の人も目立ちました。
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こちらのルートは登山道のすぐ脇からも熱気が感じられたり、硫黄臭もあり、山が生きているのを実感できるルートです。
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②小油坑登山口に下山後は、108の園内循環バスで陽明山総站に戻ろうかと思いましたが、駐車場を出て、2甲線沿いにある小觀音棧バス停で1717バス(台北車站直通)を拾いました。バスに乗る際は、バス停の行先表示を必ずご確認くださいね。私は不安だったので、運転手さんに台北行きか聞いてから乗りました。
※この日は市内もあまり渋滞しなかったのですが、別の日にひどい渋滞に巻き込まれ、バスが全然進まなかったことがありました。
アクセス詳細
沢山のアクセス方法がありますが、割とシンプルなものを太字にしてあります。滞在されている場所からアクセスしやすいものを選んでくださいね。
①苗圃登山口
◆台北市內→陽明山站
・MRT北投站から230、小9バス
・MRT石碑站から小8バス
・MRT劍潭站、MRT士林站から303、303區バス
・MRT東湖站~西湖站(ブラウンライン)の各駅から681バス
【休日のみ】
・MRT萬芳醫院站、MRT公館站、MRT忠孝新生站、MRT松江南京站、MRT行天宮站から109バス
・MRT迴龍站~MRT民權西路站(オレンジライン)の一部駅とMRT劍潭站、
MRT士林站から111バス
・MRT北投站から128バス
・MRT石碑站から129バス
◆台北市內→陽明山總站
MRT劍潭站、MRT士林站から紅5バス
MRT西門、MRT北門、台鐵台北車站北二門(鄭州)から260バス
台鐵台北車站北二門(鄭州)から260區バス
※陽明山總站から園内循環108バスに乗り、童軍站で下車すると、①苗圃登山口に最も近くなりますが、ビジターセンターを通りすぎてしまいます。陽明山站、陽明山總站から徒歩でも登山口までアクセスできます。
②小油坑登山口
・(下り)台北市内→小觀音棧または小油坑服務站
台鐵台北車站(公園)から1717バス
※平日7:00-10:00はMRT劍潭站にも停車
※時間によっては小油坑服務站までバスが入ります
・(上り)小觀音棧または小油坑服務站→台北市内
MRT士林站、MRT劍潭站、台鐵台北車站(公園)に停まります
※時間によっては小油坑服務站までバスが入ります
※複雑で、本数も少ないのであまりおススメではありません。②へは、陽明山總站から園内循環108バスでアクセスするのが無難だと思います(下山も)。
③冷水坑登山口
MRT劍潭站、MRT士林站から小15バス
※小15區バスではありませんのでご注意ください
園内循環108バス
陽明山總站→①(童軍站)→②→③、③→陽明山總站
※108區バスではありませんのでご注意ください
いかがでしたでしょうか?台北ハイキングの最初の一座として、まずは台北最高峰に登ってみるのも面白いと思います。台北旅行のご参考にしていただけたら嬉しいです!