ディーラー営業マンという人生
僕は、営業マンに向いてないかも?
自動車ディーラーの営業という仕事では、トラブルが日常茶飯事のように起こります。車関連のトラブルならまだ良いのですが、営業だとお客様とのトラブルも起こり得るのです。
例えば、
・約束時間に関する「言った/言わない」
・契約ごとに関する注文、間違いやキャンセル
・電話応対に関する言葉遣いや伝達忘れ
・事故対応に関する迅速な対応やアフターフォロー など
日々、何かしらのトラブルが起きるものですから、僕も昔は、その都度悩んできたものです。
特に、店舗の営業マネージャーになった当初は、部下の面倒を見ながら自分自身も販売する“プレイングマネージャー”だったので、それはまあ本当に大変でした。
仕事は、日に日にオーバーワークになり、夜遅く帰るのが当たり前。
休日出勤して、事務仕事をこなす日々が続いていました。家族と過ごす時間なんて、月に一度もない状況……。
たしかに、人並みの生活はできていましたが、
「本当にこれで幸せなんだろうか?」
もし明日、交通事故で死んでも、
「自分は、自分自身の人生を謳歌したぞ!」
と、胸張って言えるのだろうか……。
自分自身に問う日がだんだんと増していったのです。
自分の力で稼ぐ地盤をつくろう
そんなある時、僕は身体の妙な異変に気づいたのです。
頭で思っている言葉を、なぜかうまく口に出せない。
その後も症状はいっこうに回復せず、ついには同僚やお客様にまで心配されるようになってしまった僕は、思い切って精神科へ行くことにしました。
そこで医者から言われた言葉に、僕は愕然としました。
「このまま仕事を続けていると必ず鬱(うつ)になりますよ!」
えっ、僕が鬱……??
僕のろれつが回らなくなったのは、なんと鬱の初期症状だったのです。
しかし、医者から仕事をやめろと言われても、
僕にはやめられない理由がありました。第一に、僕には大切な家族がいます。長年付き添ってくれている妻がいますし、まだ幼い2人の子供もいます。小さいながらも35年ローンで購入したマイホームもあります。
僕が仕事をやめることで、家庭を壊すことは絶対にしたくなかったのです。
ただ、お恥ずかしながら、僕はそれまでほとんどビジネスの勉強をしたことがなく、我流で営業マンを続けていました。
これではいけないと思い、徹底的に勉強をすると決めた僕は、70冊以上のビジネス書を読み漁ったり、インターネットで検索して評判の良いビジネスセミナーを片っ端から視聴したりしました。
僕が鬱の初期症状になった原因は、ビジネスのスキルが未熟なせいで、仕事がうまくいかないのだと考えたからです。
そしてある時、インターネットで偶然見つけたビジネスセミナーに出会い、衝撃を受けたのです。
そのセミナーでは「仮説思考」「論理思考」「逆算思考」「エッセンシャル思考」といった、ビジネスに必須の思考を学ぶことができます。また、「問題を解決する能力」も身に付けることができ、これまでのように思い悩むことも少なくなりました。
これらの思考を身に付けたおかげもあり、仕事の成績は右肩上がりにアップ!2016年から、自動車販売で年間1億8,000万円以上の売上を個人で3年連続達成することができました。帰宅は3時間も早くなり、休日出勤することもなくなったのです。
成功のカギは「まず行動!」
このように、現状を打破するために重要なのは、「まずは行動する!」ということです。僕が、これまで15年以上にわたり営業マンを続けて来れたのも、ビジネスの勉強を真剣にし続けたからです。
知識や思考を学べば、行動が変わり、行動が変われば、人生が変わる。
過去の自分のまま学ぶことなく我流で進み、思い悩む日々が続いていたとすれば、いまの僕はなかったかもしれません。
もし、あなたも「人生を変えたい!」と真剣に考えているのであれば、いますぐにでも、行動してみてください。
あなたの行動次第で、その後の人生は大きく変わるはずです。
僕の記事が、ひとりでも多くの営業マンの道しるべとなれば幸いです。