国民的生活ライフライン・松屋
休職中というのはとにかく質素倹約に勤めるのに限る。
「欲しがりません治るまでは」というスローガンを掲げ無駄に金を吸い取られていた各種サブスクリプションを解約し、消費社会とはなるべく離れた存在になった。
しかし三大欲求のうち「食」というのは無駄を廃したなんちゃって丁寧な暮らしの中でもウエイトを占め、どんだけ健康を損ねようがマシなものを食べないと狂人具合が加速して行ってしまう。
労働していたかつてはウーバーイーツなど栄養素以上に金を払って時間と労力を買い自宅で無炊な現代人的なタイパを意識していた生き方をしていたが、上記スローガンの元利用を控える事となった。
となると自炊となるが仕入れ調理皿洗いという人生で避けてきたフローを会社を休んでまで無給でやろうという気はさらさら起きない。
やはり質素倹約で満足でインスタントな食事に有り付こうと思ったら各種チェーン店利用の一択となってくる。
脳状態の改善となる散歩も兼ねているので腹が減ったら外に出てメシを食いに行くというのも治療法としては最適解である。
中でも松屋にとてもお世話になっている。
ちょっと前までは夜中に牛丼食いたいと衝動的になった時しか利用していなかったが、低予算で食の部分を賄えるという点で優れている。
味噌汁とは思えない味噌白湯も無料で付いてくるし、食事の満足感の根源的な部分として肉とコメに暖かい飲み物ということに気付いてしまったのでおすすめである。
とりあえず味の付いた暖かい飲み物を胃の中に入れておけば人間は何かやり遂げた感覚になる。
金額を抑えるとなると牛飯オンリーの生活になってしまうが、満腹度の継続や間食など無駄な食を防ぎたいならカレーがちょうどいい。
水とカレー粉さえ有ればどんな極地でも生き延びれると言われるようにカレーという食い物は人間の食欲を完全にハックしており、とりあえずカレーさえ食っておけば飽きないしのたれ死ぬ事はない。
外食カレーというのは値段の割に美味さやトッピング前提のクオリティにちょっと疑問を覚えることも多いが、松屋という巨大資本が作り上げた松屋カレーというのは企業努力もあってなかなか美味い。
本当にここ数週間は松屋のカレーオンリーで暮らしてみている。松屋は命を繋ぐライフラインなのである。人は松屋がある限り死なない。