kindleの海外レビューを観察してみたで!
2020年11月15日(月)
こんちわ、シブタニです!
今回はkindle電子書籍の、海外のレビューについてお話しします。
基本的に日本語の本ばかり出版しているタピルス社でございますが、画集なども多いので、そこそこ海外のお客さんも増えてきております。
「今日の売り上げはもひとつやったなぁ〜」
と思っていたら、次の日の朝に前の日の売り上げが「バーン」と伸びていることが最近よくあります。
次の日になるのは時差のためです。
「こりゃ、海外のお客さんもターゲットにせんとあきませんなぁ」
と、商人魂に火が灯ります。
そこで先日、下調べに米アマゾンの自分の本を見に行っていたのですが、ふと妙なことに気がつきました。
例えばこの『オリエンタルの少女たち』、日本でのレビュー数は9ですが、米アマゾンでは10あります。
「レビューがひとつだけ多い?」
よく見ると英語で書かれたレビューがありました。海外の方なので、日本のKindleストアでは表示されていなかったようですね。
まず「日本語しかないのが問題」かなぁと言っておられます。
でも、うちの本は日本語版だしね⋯⋯。
見開きページの存在も不審に思っておられるようです。
海外の本でも、単ページと見開きページが混在することはあると思うんですが、なぜかKindle Comic Creatorは日本語と中国語以外で見開き作成できないのですよね。(アンロックの選択不可)
これは前から不思議に思っていたんですが、どうも英語圏の電子書籍は単ページしかないのかも知れません。(※要調査)
日本の出版物なのに、白人や中東の女性が描かれた画集を「オリエンタル・ガールズ」と呼んでるのも不思議がっているようです。
オリエンタリズム=東方趣味・東洋趣味・異国趣味というかなり曖昧なもので、明確にどこか土地を指しているワケでもないんですけどね。
白人女性が異国の民族衣装を着て描かれているものも、オリエンタリズムやジャポニズムと呼ばれてますし。
しかし、英語のタイトルが悪かったのでしょう。
オリエンタル・ガールズではなく「オリエンタリズム・ガールズ」とすれば不審がられることもなかったのかも知れません。
ちょっとクドくなるけど。
全体としては、安価に美しい絵画がたくさん見れるので気に入っておられるようで安心しましたが、海外向けの本を作るときはいろいろと文化の壁がありそうです。
あとうちの本たちが、Arts, Film & Photography in Japaneseという日本の電子書籍部門で1位と2位と4位になってました。
総合ランキングではぜんぜん大したことないのですが、ちょっと嬉しい。
来年からは英語圏向けの電子書籍も頑張ろうかな。