外からの情報に反応して動かない
守破離というように、TaoYogaも最初は、先生の動きを真似ていきます。
しかし、真似ようとするあまり、先生が次のポーズに移った時に、急いで自分もポーズを変えないことです。慌ててついていかないことです。
私たちは、外からの刺激で動くことに慣れています。ボディーワークであるスポーツもそうでしょう。球が来たら打つ、こう撃ってきたらこうかわす。スポーツではほとんどの場面で、外からの情報に反応して体を動かしていきます。日常生活でも、反応していることが多いものです。
TaoYogaは(他のYogaでもそうでしょうが)、経験を重ねた一定の段階からは、外からの情報ではなく、内発的な感覚で動いていきます。
先生の動きを真似る時にも、内界に敏感になることです。
すべては、内側からやってくるものです。
生き方も、そうでしょう。内発的に動いていくこと。慌てず、繊細さを持って動いていくと、見える景色が変わります。自然界の鮮やかさ、息づかいに気付きます。人生の奇跡に出会うことができます。
とはいえ、例えば車にぶつかりそうな時は、外からの情報に対して反射的に素早く動いた方がよいですよ。そんな時に内発的に動こうとしたら、普通の人は車にはねられます。
それでも、大抵の時は、内発的に動くことが人生の質をより良くしていくでしょう。
究極的には、車にぶつかりそうな時ですらね。