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中会話テク(1)「Aという〇〇」の言い方

私の教室「語林」は東中野という場所にあります。では、「東中野という場所」は中国語で何と言うのでしょうか。
じつは、言い方は二つあります。

1)    一个叫东中野的地方        
2)    东中野这个地方               

ここでは、両者の使い分けを見てみましょう。
1)の場合は、「東中野」を知らない人に話すときに使いましょう。
たとえば、いきなりに“我的教室在东中野。”という時、相手は「東中野ってどこなの?」と戸惑うことがあります。この場合、次のように話すと、親切でしょう。

我的教室在东中野,那里离新宿两站路。
Wǒ de jiàoshì zài Dōngzhōngyě, nàlǐ lí Xīnsù liǎng zhàn lù.
    (私の教室は東中野にあります。そこから新宿まで二駅です。)
我的教室在一个叫东中野的地方。
Wǒ de jiàoshì zài yí ge jiào Dōngzhōngyě de dìfang.
 (私の教室は東中野という場所にあります。)

2)の“东中野这个地方”は、東中野をすでに知っている人に使います。たとえば、  

东中野这个地方买东西很方便。
Dōngzhōngyě zhège dìfang mǎi dōngxi hěn fāngbiàn.
 (東中野って買い物するのは便利です。

この言い方を真似してみましょう。

日本这个国家          Rìběn zhège guójiā
《三体》这本小说        《Sān tǐ》zhè běn xiǎoshuō
我这个人            wǒ zhège rén

まとめてみると、次のようになります。

聞く人がAを知らないだろうと判断すれば → 
    一个叫A的〇〇 
聞く人が当然Aを知っていると思えば  →
    A这个〇〇  

さて、「語林という教室」は何と言うのでしょうか。


考えてみましょう。

多くの方は、次のように言いますよね。

一个叫语林的教室

はい。「語林」は世間的によく知られていない教室です!
しかし、語林に通っている方、語林のZoom授業や対面講座に参加したことがある方、語林の関心をもつ方の間で「語林という教室」を話すとき、次の言い方を使いましょう。

语林这个教室虽然不大,但是离东中野车站很近,每次上课都很开心的~
Yǔlín zhège jiàoshì suīrán bú dà, dànshì lí Dōngzhōngyě chēzhàn hěn jìn, měi cì shàngkè dōu hěn kāixīn de ~
(語林という教室は大きくないですけれども、東中野駅から近いし、いつも授業が楽しいし~)

会話は相手のことを考えながら話すことです。
今日お話ししたように、「Aという〇〇」は相手の状況によって使い分ける必要があります。これは実戦に使える中会話のテクニックのひとつと言えるのでしょう。

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