人生を深く生きるための『六中観』 -後篇
前回に引き続き、『六中観』(りくちゅうかん)の後編(残り三つ)をご紹介する。六中観とは
という六つの物の見方を指す。これらは、日本では安岡 正篤 翁によって世に広まった側面が強いため「安岡 正篤が考案した」と考えられがちだが、彼は中国の古典から、それぞれ抜き出して纏めたのであり、実は出典がある。
4. 壺中天あり
六中観の中では、最も耳に馴染まない、聞きなれていないものが「壺中天あり」かもしれない。
これは後漢の方士、費長房(ひちょうぼう)の逸話が出典である。
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